出版社内容情報
ルソーの代表作で晩年の20ヶ月間に書かれた十の散歩の各散歩から1ヶ所以上、第五の散歩（サン・ピエール島での思い出）は全文収録を対訳脚注方式にて収めた。
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感想・レビュー
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Bevel
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ルソーが「あのときは、幸せだった」と、言い聞かせつづける本。本当に幸福であるなら、その幸福を自ら証立てるようなことをする必要はないはずで、そこに一種の哀れさを見出して、今まで積んでしまっていた。けれども、エミールを読んだ後に、もう一度向かい合ってみると、彼が今まで唱え続けてきた、強者の理論のしっぺがえしを食っているのだとなんとなく得心した。とにかく他のルソーの本を読んでから読むと、違った面白みが出てくる本だと思う。2009/10/24
