出版社内容情報
ラテン語と主な五つのロマンス語(ポルトガル語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ルーマニア語)を比較した言語学書。ラテン語から派生した複数の言語がどのように変化・発展し、お互いに係わっているか、などを考察。
目次
「ロマンス言語学」とは何か
ロマンス諸語の起源・ロマンス諸語の初出文献
古典ラテン語・俗ラテン語
音韻
形態
文構成
語彙
ロマンス諸語の比較
ロマンス言語学の諸問題
ルーマニア語の起源について
ルーマニア語の特異性について
ラテン語からロマンス語へ
著者等紹介
伊藤太吾[イトウタイゴ]
1943年佐渡に生まれる。大阪外国語大学教授、ブカレスト大学文学博士(ロマンス言語学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
4
ロマンス語の比較文法書。ロマンス語の簡単な概要と音韻の説明のあとに、文法(冠詞、動詞の活用形など)、語彙ごとに各言語の語形と例文がひたすら羅列されている。ロマンス語比較言語学の資料としては役に立つかもしれないが、全体的に退屈で通読には向かない。『ガリア戦記』、『星の王子さま』、『ドン・キホーテ』などの冒頭の各国語版が併記してあるところは面白かったけど。著者はルーマニア語の専門家で、本書の最後にルーマニア語に関する論文が3本収録されている。そこはそれなりに興味深く読ませてもらった。2013/02/20