出版社内容情報
キャットフードの音声分析手法路線を追いながら筆者の所見を加え、図版を多量に掲示し読者の理解を深めるように配慮。発生の分類に首尾一貫性を持たせ、不備な強勢、声調、音調、リズム面の扱いに意を注いだ。10章区分。付録言語の発音例(12ヶ国語)のカセットテープ別売り。
内容説明
従来の音声学の概説書では、強勢、声調、音調、リズムの面における扱いの不備が目立つので、その整理に意を注いだ。さらに、音声の分類に首尾一貫性をもたせ、図版を大量に掲示して理解を深めるように努めた。また、最近の言語学習の実情から、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語の語例を数多くあげて、これら言語の音声実態を明らかにした。
目次
第1章 音声学
第2章 声道と気流
第3章 発声
第4章 調音
第5章 副次調音
第6章 母音
第7章 韻律的特徴
第8章 音声の連続と変化
第9章 音韻論
第10章 音響音声学
著者等紹介
小泉保[コイズミタモツ]
1926年2月20日生れ。東京大学文学部言語学科卒。文学博士。大阪外国語大学教授を経て現在、関西外国語大学教授。日本音声学会顧問
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感想・レビュー
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susu
1
服部先生の音声学は以前読みましたが確かにわかりづらかったです。それと比べるとかなり読みやすく、コンパクトにまとめられています。日本語の「し」は歯茎硬口蓋音だと思っていましたが、後部歯茎音と説明されていました。2014/10/13
おとや
0
言語学の知識をブラッシュアップするために、要点をノートにまとめつつ、練習問題も全部解きつつ読み終えた。簡潔にまとまっていて、音声学についての初歩の知識を満遍なく獲得できる本だと感じた。CDではなくカセットテープ(しかも別売り)なのは残念だが……(カセットテープは入手できなかったので音声は聞いていない。学問の内容から言って片手落ちの感はあるが、やらないよりは全然マシであろう)2015/08/06
たぅたぅ
0
図が豊富であり、また各言語の口腔内の位置が記されている為、比較しながら発音が確認できるのが良い。内容も分かりやすい。2010/02/12