- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 創作絵本
- > 民話・神話・古典絵本
著者等紹介
おざわとしお[オザワトシオ]
中国長春生まれ。小澤昔ばなし研究所所長、昔ばなし大学主宰。口承文芸学者、筑波大学名誉教授
ながさきももこ[ナガサキモモコ]
東京都生まれ。保育園勤務を経て、小澤昔ばなし研究所所員。同再話研究部員
こばやしゆたか[コバヤシユタカ]
東京都生まれ。日本画家。中東・アジアをたびたび訪れた体験が作品制作のテーマになっている。絵本『せかいいちうつくしいぼくの村』で産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
18
いろんな「ももたろう」の絵本があるなかで、どちらかというと地味で渋みのある絵本です。 はでな立ち回りや、宝物を手に入れて意気揚々と帰ってくるももたろうではありません。 小林豊さんだからの表現でしょうか。 コンパクトな絵本だからか、お話も簡素です。 でも、とても味わいのある絵本だと思います。2018/02/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
子どもとよむ日本の昔ばなし 13 小澤先生が再話されたシリーズ 長野県で語りつがれていた『桃太郎(日本昔話通観12 山梨・長野)』をもとに再話。桃が流れてくる時は「ごっくりごっくり」、「奇妙頂来きびだんご。ひとつ、くえばうまいもの。ふたつは、くってはならぬもの」のセリフ、鬼退治は鬼だけ退治するなど初めての展開でした。小林豊さんの絵がとてもドラマチック、ラストは村の平和をしっかり感じ取れます。2024/12/10
なま
9
★4.2 「子どもとよむ日本の昔ばなし」の付録より、長崎県下水内郡に伝わる再話だと長崎桃子が語る。都を荒らす鬼を桃太郎がやっつけるシンプルな物語。最初の見開きに荒らされた都らしき挿絵があり、最初は気づかなかったが物語を読み進めると伏線の挿絵だと気づく。成長の過程で自ら畑できびの穂を取り(挿絵有)きび団子を作る様におばあさんに依頼する。「帰命頂礼」をもじって「奇妙頂来きび団子」というセリフあり。奇妙なきび団子という意味か?もともと歌舞伎・浄瑠璃の外題の様だ。締めの言葉は、これっきりそう。2024/08/07
BEAN STARK
8
流れてきた桃の絵が美しい。亀もリアル。きびだんごは「ひとつ食えばうまいもの ふたつは食ってはならぬもの」2020/01/15
遠い日
6
「子どもとよむ日本の昔ばなし」シリーズ13。絵の構成がいい。最初の、ことばのない見開きページは、ただ鬼に荒らされて荒廃した都のようすが描かれる。お話も桃太郎自身がきびの穂を取ってきて、おばあさんにきび団子を作ってくれるように頼むところなど、珍しいように思う。鬼との戦いの場面は紙幅の関係か、あっさり。2020/12/30