日本の水彩画 〈５〉 古賀春江 古賀春江

古川 智次【編著】

第一法規出版（1989/03発売）

• サイズ B4変判／ページ数 44p／高さ 33cm
• 商品コード 9784474163355
• NDC分類 723.1
• Cコード C0371

目次

柳河風景
檜
婦人像（好江夫人）
竹籔
風景
リンゴ
埋葬
静物
風景
花
窓外風景
赤い風景
遊園地
船着場
美しき博覧会
牛を焚く
窓外風景
朗らかな春
散歩
そこに在る
抽象
公園のエピソード
鳩の唄
評伝　流動する神秘を追求した詩人画家
年譜

感想・レビュー

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[アルピニア]

「川端康成随筆集」で知った画家。作風が変遷した画家として知られているらしい。この画集の中でも初期のころとなかば、後半ではかなり印象が異なる。私は前中期の風景画に惹かれた。色使いが独特だと感じた。「淡くて薄暗い」と形容すればいいのか。後半の画は何か不穏なもの、特に人物とその表情にそれを感じる。それに比べると前半の婦人像は、「人」に対する熱いまなざしが感じられる。婦人のきりりとした視線が生き生きと描かれていて心に残る一枚だった。

2016/03/12