内容説明
本書では、買収および株買占めの防衛に焦点をあて、わが国の会社法の下で、具体的にどのような防衛策を採りうるのかを検討していく。第1章において日常的な買収防衛策を取り上げ、第2章においては臨戦的な買収防衛策を取り上げてそれぞれ検討し、第3章では、アメリカで開発された買収防衛策を紹介し、合わせて、日本の会社法上どのような問題点があるのかを検討してみたい。
目次
第1章 日常的買収防衛(狙われやすい会社の条件;日常的買収防衛策;非上場会社の場合に注意すべきこと)
第2章 臨戦的買収防衛(買収はどのように行われるか;臨戦的買収防衛策;TOBに対する防衛策)
第3章 アメリカで生まれた買収防衛策とその日本への応用(訴訟の提起;白馬の騎士;自己宛テンダー・オファー;自己株式の買戻し;パック・マン;毒薬負債;毒薬条項;スーパー・マジョリティー条項;公正価額条項;議決権の内容が異なる株式の発行;ゴールデン・パラシュート;スタッガード・ボード;デラウェア・リロケーション)