出版社内容情報
環境法・行政法研究者としての将来を嘱望されながら、2020年に逝去された松本充郎先生の業績を記念し、生前親交の深かったさまざまな専門分野の研究者が一堂に会し、それぞれの視点で「環境」にアプローチする論文集。
・広範かつ多岐にわたる現代の環境問題について、環境法・行政法・国際法等さまざまな分野における第一線の研究者による最新の研究成果を集約。
・テーマ別に整理された目次構成により、環境問題の今日的な課題を体系的に理解することが可能。環境法研究を横断的・理論的にサポートする一冊。
目次
第1部 環境法総論・不法行為(自然の権利の国際的展開;国際的武力紛争における環境損害の防止―国際法委員会「武力紛争に関連する環境保護原則草案」の検討を手がかりに ほか)
第2部 自然資源・公物の管理(国際河川をめぐる対立と協力―国際政治学の視点から;米国における州際地下水紛争の国際法への示唆―ミシシッピ州対テネシー州事件最高裁判決を素材として ほか)
第3部 エネルギー・気候変動(原発民事差止訴訟の意義と判断構造;環境リスク行政の不作為と予防原則の採否―最判令4・6・17(福島原発事故国賠最判)を契機として ほか)
第4部 文化的環境(景観利益と抗告訴訟の原告適格―篠山景観訴訟を機縁として;天守の木造復元を巡る法的課題)
著者等紹介
島村健[シマムラタケシ]
神戸大学教授
大久保邦彦[オオクボクニヒコ]
大阪大学教授
原島良成[ハラシマヨシナリ]
中央大学教授
筑紫圭一[チクシケイイチ]
上智大学教授
清水晶紀[シミズアキノリ]
明治大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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