内容説明
自治体議員の役割とは、行司役・進行役でありつつ、審判あるいは聴衆である。二元代表制を越えて討議広場代表制へ。
目次
議会の意義
第1部 議会と首長(二元代表制論を越えて;議会と首長の相互作用)
第2部 議会と運営(議会の起動;議会と条例;議会と政策)
第3部 議会と人間(議会と議員;議会と職員;議会と住民)
実践自治体議会学に向けて
著者等紹介
金井利之[カナイトシユキ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授。専門分野:自治体行政学、行政学、オランダ行政研究。群馬県桐生市生まれ。東京大学法学部卒・同助手、東京都立大学法学部助教授、オランダ国立ライデン大学社会科学部行政学科客員研究員を経て、2006年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サダキチ
1
首長と議会の相互抑制を掲げる「二元代表制」的自治体観の限界を指摘し、執行機関・議員・住民等様々なアクターが参画する「討論広場」としての議会の可能性について議論している。2024/01/20
ロク
1
議会に関する理想と現実が分かる一冊。綺麗事だけじゃない話題も取り上げていて面白い(若干毒舌気味な所もあり(笑))。2020/05/20
ごりらっぱ
0
自治体議会の実情がわかりやすく説明されています。 読み応えがあり、とても面白かったです。2023/11/11
Hisashi Tokunaga
0
どうやら自身の造語らしい語り口調も交えて、行政学の知見を駆使する好著作。首長と議会の二元代表制度に住民をくわえ三位一体の知性と行動力が備われば他を圧倒する地方自治体が出来る予感。一方そこに国会、霞が関、司法の影が忍び寄るのだが、その辺の交叉への記述はない。行政職員や住民のパワーアップ施策へのさらなる言及にも期待したい。2020/03/19