出版社内容情報
判例を素材として論点ごとの課題を整理し、裁判実務の現状を明示するとともに、実務において主張に織り込むべき内容に指針を与え、解説。網羅的な学説の紹介、自説の展開を避け、学術的記述を抑え、裁判官の視点から実務に即して解説する。
○非典型担保について判断された訴訟をベースに、系統的に整理した項目と設例を作成し、そこにあらわれる重要論点について、現在の判例法理、学説の議論状況を客観的に明示する。
○判例から想を得て作成された設例について、BasicInformation 、設例に対する回答、解説の順で解説し、法律実務家として知っておくべき実体法上、訴訟法上の問題点を明示することにより、本書で完結的に法的情報を得ることができ、さらに、参考文献により深掘りすることも可能である。
○当該分野に精通する裁判官が、現在の裁判実務の実際について、相場観を含めて運用レベルの問題まで解説する。
内容説明
裁判官の視点で弁護士の適切かつスピーディーな訴訟活動をナビゲート!
目次
第1 譲渡担保権の対象
第2 譲渡担保権の実行
第3 譲渡担保と破産・民事再生
第4 集合動産譲渡担保
第5 集合債権譲渡担保
第6 仮登記担保
第7 所有権留保
第8 代理受領
第9 振込指定
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chuo_rapid_201
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非典型担保をガチガチに勉強することはロースクールまではないと思いますが,本書は非典型担保でよく問題となる論点を23の事例から学べるもので,取り扱われている担保の類型も多く,ひとまず総ざらいするには便利です。ただ,共著の運命ですが,著者によって文章の読みやすさに開きがあり,また校正に時間がとれなかったのか,誤字や日本語が崩壊しているところも多々見受けられました。そういうのを気にしない能力に長けている人にはオススメです。倒産法を勉強しているとより理解が深まります。2020/06/17