出版社内容情報
豊富な違反事例を盛り込み、独禁法・下請法における違法・適法の判断について、実務上の留意点も踏まえて顧問先企業からの相談に的確にアドバイスできるようになる、弁護士のための実務解説書!!
・『先例から現在の適用事例』まで、300件を超える独占禁止法と下請法の違反事例(判例・審決)を各条ごとに紹介
・違反事例を「事案の概要」「争点」「裁判所と公取委の判断」「実務上の留意点」の項目別に解説
・「実務上の留意点」から、法解釈では把握しにくい 違反行為の判断基準が分かる実務書
内容説明
公取委・裁判所がいかなる判断をしているかを300を超える事例から読み解く!多くの判審決事例を知ることができる独禁法・下請法に携わる実務家の必携書!
目次
第1部 独占禁止法(総則;私的独占及び不当な取引制限;事業者団体;株式の保有、役員の兼任、合併、分割、株式移転及び事業の譲受け;不公正な取引方法 ほか)
第2部 下請法(概説;第1条(目的)
第2条第1項(製造委託の定義)
第2条第2項(修理委託の定義)
第2条第3項(情報成果物作成委託の定義) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林田力
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公正取引委員会は独占禁止法のイメージが強いが、独占を禁止する以前に不公正な取引方法を規制する。自由競争は狡い方法、卑怯な方法で取引することを許すものではない。2023年3月17日にはコーヒーや輸入食材などの販売会社「カルディコーヒーファーム」の運営会社「キャメル珈琲」を下請け法(不当な返品の禁止など)違反で再発防止を勧告した。下請け法は、納品後に品質検査を経ないで返品することを禁じているが、公取委によると、同社は検査を経ずに「商品の外装箱がつぶれている」などの理由で返品していた。 2023/03/17