出版社内容情報
〈約1,600にのぼる項目をリストで網羅した、名物裂事典の決定版。〉
〈伝来の名品や古文献を元におこなった、厖大な調査研究の成果を公開。〉
時代裂研究家の故・鈴木一(すずきはじめ/1925~2009)氏が、名物裂における厖大な調査研究の成果を元に制作したCD-ROM版『名物裂事典』の廉価普及版。紙の書籍となる本書では、「緞子」「金襴」「間道」「雑載(錦、印金、竹屋町、更紗)」の4部門からなる総計約1,600項目の名物裂について、各々の名称・所蔵先・掲載古文献・掲載図録を一覧リストの形で公開、名物裂事典の決定版となる内容です。巻頭では歴史的に著名な名物裂約120点をカラー図版で掲載。名物裂についての基本的な解説も併載し、入門者から研究者まで、幅広い層の人々に寄与する内容です。
【目次】
内容説明
探していた裂の名前が、きっと見つかる。伝来の名品や古文献を元にした厖大な調査研究の成果を公開。裂にまつわるエッセイと、名物裂約120点のカラー図版も併載。総項目数1,600以上。あらゆる名物裂の名称と情報をリストで網羅した名物裂事典の決定版。
目次
名物裂事始(「名物切」から「名物裂」へ;「松屋会記」から染織の語彙を追う;「名物裂」は高価な染織品;「復原名物裂帛紗〓笥」のこと;「竹屋町」の歴史と技法;「錦」「印金」について)
名物裂鑑賞(緞子;金襴;間道;雑載)
名物裂一覧(巻末より開始)
著者等紹介
鈴木一洋[スズキカズヒロ]
鈴木時代裂研究所所長。裂地作家、裂地研究家。1950年、京都市中京区生まれ。祖父・繁太郎、父・一(はじめ)の跡を引き継ぎ、裂地をなりわいとする。1995年より「竹屋町」の裂地作品制作を開始。2000年、京都美術工芸展入選、第16回シルク博物館全国染織作品展入選(奨励賞受賞)。2002年、日本煎茶工芸展入選(協会奨励賞受賞)。同年、第17回シルク博物館全国染織作品展でシルク博物館賞を受賞。2005年、柿傳ギャラリーにて「異香同心展」開催。以後、各地にて個展開催多数。2006年より、父・鈴木一の著書『名物裂事典」に編集長として参画、翌年刊行となる。2020年に創作裂「辛卯綾」を制作、以後、「葛城裂」「菱小花入金襴」の復元・再現、創作裂「壬辰綾」「星座」「市松午」「市松未」「四申市松」などを制作、旺盛に作家活動を展開し、2024年に柿傅ギャラリーにおいて「千秋楽 鈴木一弘 茶の湯の裂地展」を開催、これをもって作家活動を終える。現在、裂地の研究を続けるとともに各所で講演活動などを行いながら、名物裂を中心とした裂地の魅力を広く紹介し、次代へ受け継がれるよう努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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