出版社内容情報
〈世界から日本へ、日本から世界へ〉
〈世界の工芸・美術・建築とその歴史を通して考える《民藝》のこれまでとこれから〉
民藝運動は大正時代の日本で誕生しましたが、その誕生には、はじめ西洋の美術に触発され、やがてアジアの美術・工芸の美を発見し生まれた背景があります。そして現在「民藝」は世界各国の芸術にも影響を与えています。本書では「民藝」誕生を中心とした前後約2世紀の軌跡を追い、アーツアンドクラフツやバウハウスなど「民藝」と近似する海外の芸術活動との比較、建築等、工芸以外の諸分野も視野に入れながら「民藝」の持つ特質や未来の美術・工芸・建築に与える可能性、影響について考察します。
内容説明
民藝運動は大正時代の日本で誕生したが、その誕生には、はじめ西洋の美術に触発され、やがてアジアの美術・工芸の美を発見したという背景がある。そして現在「民藝」は世界各国の芸術にも影響を与えている。本書では「民藝」誕生を中心とした前後約2世紀の美術・工芸の軌跡を追い、アーツ・アンド・クラフツやバウハウスなど同時代の海外の芸術活動との比較、また建築や教育など美術・工芸以外の諸分野も視野に入れながら「民藝」の持つ特質や未来の美術・工芸・建築に与える可能性について考察する。
目次
第1章 民藝以前の東洋と西洋(民藝以前の東洋;民藝以前の西洋;英米のアーツ・アンド・クラフツ ほか)
第2章 民藝の展開(「民藝」誕生直前の関連人物の活動;柳宗悦と浅川伯教・浅川巧;東京高等工業学校出身の河井・濱田・芹沢 ほか)
第3章 戦後の民藝(戦前・戦後の「民藝」関連の施設建設)
第4章 教育と二十一世紀の民藝(アジア植民地時代開設の美術・工芸学校と独立後のデザイン大学;日本の美術・工芸・デザイン校の歴史と現在;中国の美術学院・工芸美術学院;二十一世紀の民藝と建築)
著者等紹介
藤田治彦[フジタハルヒコ]
1951年、福島県生まれ。大阪大学名誉教授・学術博士。京都工芸繊維大学大学院、大阪市立大学大学院に学び、アメリカとカナダの建築・美術史大学院に留学。京都工芸繊維大学助教授、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学客員教授等を経て、大阪大学助教授・教授。大阪大学教授退官後、神戸芸術工科大学教授に就任。藝術学関連学会連合会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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