出版社内容情報
〈日本の近代から現代文学を彩った、タフな女流作家たちを斬る!〉
〈「繊細さん」「低収入独身女子」「親ガチャ」……現代の女性たちが抱えている問題について、近現代の女性作家たちも同じよ
うに悩んでいた!〉
平安時代の女性作家を新たな視点で紹介し、多くの共感を得た『平安女子は、みんな必死で恋してた』(2020)。その続編として、今度は近現代の女性作家に迫る一冊。前著に劣らぬ新解釈とともに、「低収入」「親ガチャ」など、現代のさまざまな問題とリンクするようなキーワードを設定し、女性作家たちの生きざまを分析。制約の中で生き抜いた女性たちの、強い個性とメッセージを紹介します。
内容説明
スキャンダル、親ガチャ、低収入独身…100年前も今も悩みは同じ。女性作家10人の生きざまと紡ぐことばが、私たちの胸に刺さる!
目次
恋愛マスターたちの文学(明治の歌壇をひっくり返した女神 与謝野晶子(1878‐1942)
仕事、ファッション、恋愛 死角なしの色女 宇野千代(1897‐1996)
「子宮作家」ですが、何か? 瀬戸内寂聴(1922‐2021))
気づけば仕事が恋人(「名前のない女たち」を描いた人 樋口一葉(1872‐1896)
「親ガチャ」と努力と情熱が揃った天才 円地文子(1905‐1986)
「エフォートレス」な語り部として生きる 向田邦子(1929‐1981)
見過ごされた鬼才作家 有吉佐和子(1931‐1984))
我が道を往く(「ノマド生活」は甘くない 林芙美子(1903‐1951)
「低収入独身女子」の希望 森茉莉(1903‐1987)
素人の美学を極めた「遅咲き」代表 幸田文(1904‐1990))
著者等紹介
ディオニシオ,イザベラ[ディオニシオ,イザベラ] [Dionisio,Isabella]
1980年、イタリア生まれ。ヴェネツィア大学で日本語を学び、2005年に来日。お茶の水女子大学大学院修士課程(比較社会文化学日本語日本文学コース)修了後、現在まで日本で翻訳者および翻訳プロジェクトマネージャーとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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