出版社内容情報
〈「アートは難しい、わからん」から「わからない。だから興味がわく」へ。〉
〈アートはわからない!と思っている人にこそ触れてほしい「対話型鑑賞」。〉
1980年代後半ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された対話型の美術鑑賞法(VTC)は、その後派生したVisualThinking Strategies(VTS)をふくめ、日本では「対話型鑑賞」として徐々に広まりました。近年、この鑑賞法は美術鑑賞のみならず教育現場や医療、サイエンスの分野でも評価され、さらにビジネス界にも普及しつつあります。本書は各分野の専門家が対話型鑑賞の現状を把握し、問題や課題を浮き彫りにした上で、対話型鑑賞の可能性を見つめ直す一冊です。
※2022年夏に開催されたフォーラム「対話型鑑賞のこれまでとこれから」をもとに書籍化。
内容説明
美術鑑賞のみならず教育現場や医療、サイエンスの分野でも評価され、さらにビジネス界にも普及しつつある「対話型鑑賞」を学びたいすべての方へ。30年のうちに変容してきた「対話型鑑賞」を多角的、学際的に議論しつくした全8章。みえてきたもの、みえなくなったものとは…。
目次
1章 対話型鑑賞の黎明期:アメリカ→ドイツ→日本
2章 美術館と対話型鑑賞
3章 学校教育と対話型鑑賞
4章 科学/医療と対話型鑑賞
5章 ビジネスパーソンと対話型鑑賞
6章 対話型鑑賞の功罪:美的知覚の観点から
7章 対話型鑑賞ファシリテーターの育成と課題
8章 対話型鑑賞の今後