出版社内容情報
〈ルッキズム、ロリコン、不倫。現代を生きる私たちは名作古典「源氏物語」をどう読めるか〉
〈人気作家・山崎ナオコーラによる現代人のための「源氏物語」エッセイ〉
現代人が「源氏物語」を読むときのハードルとなるのは、ひとつは言葉の違い(古文の読解)、そしてもうひとつは倫理観や社会規範の違いです。本書は、社会の在り方に長く向き合ってきた作家・山崎ナオコーラさんが、深く愛する古典「源氏物語」について、現代人ならではの読み方を考えます。より現代的な訳を目指した「ナオコーラ訳」も読みどころのひとつ。
内容説明
マザコンと母親思いの差はどこにある?褒め言葉でも、子どもとして尊重しないことは差別になる、不倫への過激なバッシングはなぜ起きる?―名作を通して現代社会のもやもやに向き合う古典エッセイ。
目次
ロリコン―紫の上
マザコン―桐壺更衣と藤壺
ホモソーシャル―雨夜の品定め
貧困問題―夕顔
マウンティング―六条御息所と葵の上
トロフィーワイフ―女三宮:性暴力―女三宮など
産んだ子どもを育てられない―明石の御方
不倫―雲居の雁と他のたくさんの人たち
ジェンダーの多様性―書かれていない人たち
エイジズム―源典侍
出家―浮舟
受け身のヒロイン―桐壺更衣と浮舟
著者等紹介
山崎ナオコーラ[ヤマザキナオコーラ]
小説家、エッセイスト。1978年生まれ、性別はない。國學院大學文学部日本文学科卒業。卒業論文は、似ている人たちをカテゴライズする不思議さについて書いた「『源氏物語』浮舟論」。2004年に「人のセックスを笑うな」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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