台所と食卓の名脇役―食にまつわる道具たち

細萱 久美【著】

淡交社（2023/02発売）

• サイズ 46判／ページ数 160p／高さ 19cm
• 商品コード 9784473045461
• NDC分類 596.9
• Cコード C0077

出版社内容情報

〈元・中川政七商店バイヤーが偏愛する「食にまつわる道具たち」〉
〈多くの道具に触れてきた著者が、手元に残した「普段づかいの道具」とは──〉
大館曲げわっぱ、中華せいろ、アイヌの木彫り盆……。日々の食卓を彩りあるものにする台所用品・食卓の道具を約50点紹介
します。㈱中川政七商店バイヤー時代のノウハウを活かし、現在はセレクトショップを主催する著者が普段づかいする「育て
ていく楽しみがあり」「機能ゆえに生まれたデザイン性をもつ」道具とは。多くの道具と接してきた著者が語る、道具選びの
ポイントも必見の一冊です。「味の手帖」内好評連載を書籍化。

内容説明

中華せいろ、アイヌの木彫り盆、備前焼のスパイスミル。どの道具にも、育てていく楽しみがあり、機能ゆえに生まれたデザイン性がある。元・中川政七商店バイヤーが偏愛する「食にまつわる道具」５０選。

目次

ライスクッカー
蓋碗
固形の台所用洗剤
アイヌの木彫り盆
中華せいろ
リネンのキッチンクロス
備前焼のすり鉢
銅の玉子焼き器
漆塗りの皿
琺瑯の保存容器〔ほか〕

著者等紹介

細萱久美［ホソガヤクミ］
東京都武蔵野市出身。奈良市在住。お茶の専門商社の企画職、日本の工芸を扱う（株）中川政七商店のブランドマネージャー＆バイヤーを経て２０１８年「まるや」設立。現在は「お茶と工芸」のショップ店主及び、国際薬膳師として食養生を伝える教室の開催などを行う。また、メーカーや小売店のブランディング、商品開発などのサポート業を通してモノづくりにも関わる。旅先ではローカルな食材や食品のチェックを怠らない。家庭菜園、そして猫との暮らしに憧れている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[かもしか]

食洗機なし、飲酒習慣なし、陶器は割れないように電子レンジにかけない、と家事を厭わない著者による台所周りの名品紹介。百貨店やカード系会員誌などに１ページで掲載されがちな雰囲気系コラムかと思いきや、各道具が「なぜ使いやすいのか」「どういう背景で作られているのか」「長所を活かす使い方、殺す使い方」など論理的に説明する点に好感。その中に混ざる「フォルムがかわいい」「憧れがあった」「わくわくする」などの感性で惹かれる様子とのバランスが読みやすさを支えている。食材と対話するような炊事を楽しむ手引書とも言える。