出版社内容情報
〈日本映画の初期の名監督5人。彼らの作品はどうして今見ても新鮮なのか。映画記者が画面を見つめ、魅力に迫る〉
〈「古典」「名作」と言われている日本映画初期の作品は、じつはこんなに前衛的で新しく、面白い!〉
日本映画の黎明期、若者たちが京都に集まり、実験的な技法とみずみずしい感覚で映画を作った。時代劇は創意あふれる前衛的な芸術だった。本書は、日本映画初期の名監督である牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作、山中貞雄の作品の今見ても古びていない新鮮な魅力を、新発見のフィルムや資料、関係者への取材、多彩な芸術家との交流の記録などから生き生きと描きだす。新たな技術、テーマへ果敢に挑んだ5人の作品が時代を超えて輝く理由を発見する。貴重図版多数。
内容説明
映画記者が再発見する作品の新しさ、面白さ。
目次
第1章 日本映画の開拓者 牧野省三(弾む身体、松之助再発見;リアルな殺陣と反逆精神 ほか)
第2章 生き続ける実験精神 衣笠貞之助(映像の奔流、集った若き俊才;野心作携え渡欧、最前衛監督と交流 ほか)
第3章 躍動するパッション伊藤大輔(活劇のリズム、近代劇の深み;発見された映画術の極み ほか)
第4章 モラリストと仲間たち 伊丹万作(「恩友」慕った中村草田男;火をつけた画家・重松鶴之助 ほか)
第5章 戦争の足音、天才の苦悩 山中貞雄(つかの間の平穏、洗練された笑い/1935年;転換点に降りしきる雪/1936年 ほか)
著者等紹介
古賀重樹[コガシゲキ]
1961年福岡市生まれ。85年、日本経済新聞社に入社。文化部、流通経済部、大津支局長、文化部次長、京都支局長などを経て、2010年から編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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