日本の旅人 菅江真澄―日常生活を取材した旅人

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473044167
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

内容説明

真澄は道奥・蝦夷地への五十年にも及ぶ紀行に、辺土の風光と民俗生活を詳細に書きとどめている。しかし、すでに旅人として出立し、私たちの前に去来する真澄自身の前半生については全く不明の謎につつまれている。本書は真澄とともにたどる周到な取材行を終えた著者が、旅への鋭く深い洞察をもって、ほぼ生涯が旅人であった真澄の人間像に旅人であることの意味を掘り下げる。

目次

道奥への旅(『伊那の中路』以前;釜井庵と古今伝授;葡萄峠越え)
道奥の黄金の山(雪の越年;わたしの『秋田のかりね』;天明の飢饉;錦木塚・鹿角郡;雪はいよいよ降りて)
蝦夷島巡遊(島渡り;松前・江差・太田山;『えぞのてぶり』)
下北と津軽(下北の四季;津軽野;十三湖・深浦・暗門の滝;津軽藩採薬御用)
雪の出羽路(雪のみちのく;太良鉱山・釣瓶落峠;雪の森吉山嶺;米代川・比内付近;八郎潟・男鹿半島;終章)

著者等紹介

秋元松代[アキモトマツヨ]
劇作家。1911年、横浜生まれ。三好十郎主宰の戯曲研究会に入り、1947年に処女作『軽塵』を発表。1960年の『村岡伊平治伝』、1964年の『常陸坊海尊』(田村俊子賞)、1969年の『かさぶた式部考』(毎日芸術賞)、1975年の『アディオス号の歌』(紀伊國屋演劇賞)、『七人みさき』(読売文学賞戯曲賞)などを執筆。1979年には紫綬褒章を受章。同年初演の蜷川幸雄演出『近松心中物語』(菊田一夫演劇賞)は通算上演回数一千回を超える人気の舞台となった。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イボンヌ

13
学生時代の友人のお勧めで読みました。江戸時代の旅人、今なら旅系ユーチューバーでしょうか。 定年したら旅をする計画を是非とも実現したくなりました。 江戸時代なので飢饉や地震の記録としても、貴重です。2021/06/13

den55

1
戦後日本を代表する劇作家、秋元松代(1911-2001)が1973年に淡交社から出版した菅江真澄の評伝。秋元女史は劇作家として著名で今でも作品が舞台で上演されている。現在読むことができる菅江の評伝としては最高の出来ではないかと思われる。菅江の旅を辿るように春の天竜沿いから始める記述はまるで菅江本人と旅をしているような幸福な錯覚さえおこさせる。長野塩尻の洗馬から新潟へ抜け山形、秋田、青森、蝦夷と菅江自身が数十年かけた旅を共にできる幸いは他の本では中々味わえない。 2024/01/19

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