著者等紹介
南部和也[ナンブカズヤ]
1960年、東京生まれ。獣医師。北里大学獣医学科卒業。その後、アメリカ合衆国カリフォルニア州アーバインの「THE CAT HOSPITAL」で研修し、帰国後、猫専門の病院を東京に開業。現在千駄ヶ谷の「キャットホスピタル」にて獣医の仕事に従事する傍ら、本の執筆にも意欲的に取り組む。NPO法人東京生活動物研究所研究員
とりごえまり[トリゴエマリ]
1965年、石川県金沢市生まれ。金沢美術工芸大学商業デザイン専攻卒業。NPO法人東京生活動物研究所研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
270
文の南部和也は獣医師&ネコライター。絵のとりごえまりはイラストレーター&絵本作家。お話はネコのヒゲで電波を飛ばしていたネコのラジオ局が、より強力な電波を求めてクジラに会いに行くというもの。絵はツートン、サリー、ハルのネコトリオを筆頭にひたすらにネコの可愛さに依拠したもの。そうはいっても、いろんな様態のネコたちを楽しめる。私のお薦めはネコのロックバンド「ローミングキャッツ」。絵本全体のカラフルさ(前半は暖色系、後半は寒色系)も大いに寄与している。2024/06/18
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
69
ツートン、サリー、ハルの三匹のネコたちは、ラジオ局で毎日、楽しいミュージックを流しています。音を伝えるのはネコ自慢のヒゲ。ネコたちのヒゲがアンテナになって音楽を聴く事ができるのです。ヒゲがあればネコじゃなくても音楽は聴こえます。ラジオ局は街のネコ(とヒゲのおじさん)から愛されていますが、ヒゲの電波はあまり遠くまで届かないのです。もっと多くの聴衆に聴いてもらいたいと考えていた三匹は、太くて長いヒゲを持つ動物を探して、ヒゲをもらう事を思いつきます。作者の南部和也氏はネコ専門の病院を経営している現役の獣医さん。2015/01/18
つくよみ
49
図書館本:ヒゲをアンテナにして送信するネコのラジオ局。もっと多くのリスナー(受信アンテナもヒゲ。ネコ以外も可)に電波を届けたいと、ラジオ局の面々が探し当てたヒゲとは?ネコといえばヒゲ。ネコ以外でもヒゲ。なんとも可愛いお話♪2013/07/29
yomineko@ヴィタリにゃん
48
ヒゲをアンテナにして電波を飛ばす猫のラジオ局。でももっと遠くに飛ばすには、鯨のヒゲが必要!海で鯨に出会い、ヒゲを抜こうとしたが中々抜けない。でも鯨がくしゃみをした途端、うまく抜けた🐋早速屋上のラジオ局に取り付け、鯨のロックの局を流す🎵私もラジオ局のパーソナリティーになりたいなぁ~📻2024/11/19
emi
31
ネコのラジオ局では、屋上のネコたちがヒゲから電波をとばして、毎日楽しい音楽を放送しています。まちのネコたちもヒゲがアンテナになっているので、音楽をきくことができるのです。ヒゲがあればネコじゃなくても、ヒゲのおじさんにも聞こえます。でもひとつだけ問題が。ヒゲの電波はあまり遠くまで届かなくて、番組をよく聞くためにはラジオ局のそばまでこなくてはいけません。電波を強くするため、ラジオ局で働く3匹のネコたちが、ヒゲクジラのヒゲをもらいに行こうと出掛けるのですが…。ユニークながらも夢のある絵本。作者が獣医師なのも◎2015/01/25