内容説明
春秋と節分の年3回、京の古寺で演じられる無言の仮面劇「壬生狂言」への招待。全演目・30曲のあらすじと見どころを臨場感あふれる最新の舞台写真とともに紹介。700年の時を超えて守り継がれる、伝統演劇の魅力を満載。英文付き。
目次
愛宕詣
安達が原
大江山
桶取
大原女
餓鬼角力
蟹殿
熊坂
賽の河原
酒蔵金蔵〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumiha
42
新選組ゆかりの寺として観光客が訪れる壬生寺だが、鎌倉時代から続く壬生狂言(国の重要無形民俗文化財、演じられる狂言堂も重要文化財)に目を向ける人は、あまり多くないと思う。かくいう私も、鑑賞したのは1回だけ。演目は「紅葉狩」「桶取」だったから、秋の公開だったと思う。本書によれば、檀家信徒30名ほど(つまり本職を別に持っておられる方々)が演じるのだそうだが、知らずに見たので、小学生らしき少年が囃子を奏でていたのに驚いた。無言劇なのに、初めて見た私にも、なんとなく理解できて笑ったりもした。 2022/12/08
Yoshihiro Yamamoto
0
A 壬生狂言、春の公演は4月29日から7日間続く。毎日午後1時から5時半まで。最終日は夜の公演もある。昔一度観たのがずっと頭にこびりついいた。今年は初日から3日間続けて観たが、無言で演じられる念仏狂言の世界に引き込まれていく。昨日、もっと良く知りたいと思ってこの本を購入。全30演目ある番組を、それぞれ写真と解説文で見開き2枚でわかりやすく解説してくれている。「無言だからこそ伝わるものがある」という言葉が心に残る。いつも思うが、出版社の淡交社は裏千家との繋がりが深いだけに京都についてはいい本を出してくれる。2023/05/02