夢幻にあそぶ 能楽ことはじめ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473043146
  • NDC分類 773
  • Cコード C0076

内容説明

寝ても覚めてもお能のことばかり。日々是お能。

目次

第1章 ことはじめ(不勉強の誓い;舞台の上の動かぬひとびと ほか)
第2章 物語の生まれたところ(『伊勢物語』昔、男、初冠して…;『源氏物語』いづれの御時にか… ほか)
第3章 お能の演じられる場所(能楽堂の松;雪国の能―黒川能)
第4章 こんなときには、こんなお能(美しいお能を観たいとき「羽衣」;幽玄を感じたいとき「野宮」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kanata

20
”わたしも昔は初心者だった”という作家・松村さんの、お能初心者へ向けた解説本。読みにくい歌や題にもフリガナが多用され、一度観に行きたいと思っている山形の黒川能にも触れてあり、さらに後半では「キリリとした若武者に会いたいとき」「作り物を観たいとき」などジャンル分けを多数行い「その時の気分」で観たいものが選べる、満足の内容だった。烏帽子の折について、本人から見て平氏は右、源氏は左(P130)には、へぇ。宝生流の宗家が言った「お能はエンターテインメントではない(P187)」、つまり心を鎮めるアンビエントである。2019/07/15

S.Mori

12
能は鎮魂のために行われることが多いことは、この本を読んで初めて知りました。『平家物語』をもとにした能も多いそうで、これはもちろん源氏に敗れ去った平家の人々の鎮魂の意味があります。例えば「敦盛」は源平の戦いで命を落とした平敦盛の菩提を、一人の法師が弔おうとする内容です。そんな能の特長を「いつも弱き者、負けた者に寄り添い、その声を掬い上げてくようです」と松村さんは書かれています。これを読んで、能は日本人が本来持っている優しさをもとにした芸術ではないか、と私は思いました。この伝統は世界に誇れるものです。 2019/10/17

ウォーカージョン

4
削りに削った舞台から、そんなに素晴らしい映像が現れてくるくるものなのか。舞台装置はかなり質素なのに、歌舞伎のような世界が見えるらしい。何度か観劇したことはあるが、なんとなく見えてはいたが、そこまで豊かな映像は見えなかった。2020/11/24

arika

1
能って、とても遠いところのものと思ってたのですが、宮本輝の流転の海の中で松坂熊吾さんが語る井筒に興味を持ち能楽堂に足を運ぶようになりました。気持ちよくって眠くってどうしようもないことの方が多いかも。でもね、それでもいいんですよとこの本に慰められた思いです。わけが分からないので何か手がかりをと足掻いている自分にピッタリの一冊。世界を広げてくれる本に感謝です。2022/01/10

yasuko

0
能には興味を持っていたけれど、これまで観たことがない。能楽堂も近くにないから余計に遠いものに感じる。しかも、こういう舞台を観て楽しむためには最低限の知識が必要な気がするが、それも持ち合わせていないから観に行く勇気も出ない。そんな自分にピッタリな入門書。平易な言葉で書いてあるのでわかりやすい。活字の分量も丁度いい。2023/02/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13627881
  • ご注意事項

最近チェックした商品