出版社内容情報
平成元年発行の『京花背 摘草料理』を再編集。80種の山野草への想いからそのレシピまで、「美山荘」の魅力がここに。〈80種類の山野草を紹介。美山荘の「摘草料理」のエッセンスがここに〉
〈花背の自然への畏敬の念と山野草への愛情が「摘草料理」を生んだ〉
京都市内とはいいながら、市内中心部から山を越え、谷を越えて一時間以上もかかる花背。しかしどれだけ不便でも、花背にひっそりとたたずむ「美山荘」を訪れる人が絶えないのは、そこに「摘草料理」が待っているから。「摘草料理」というと、ひなびた山里の山菜料理を想像する方も多いと思いますが、ちょっと違います。さまざまな山の幸を使った侘びた料理ではあるのですが、どこかしら雅やかで、「なるほど京料理だ」と思わずにはいられません。その「摘草料理」を生み出した中東吉次氏初の著書・『京花背 摘草料理』をさらに読みやすく復刻したのが本書です。80種の山野草について、そのレシピ等が書かれていますが、自然に対する畏敬の念や、少年の日の思い出も余すところなく語られていて、そこが本書のいちばんの魅力といえるかもしれません。
中東吉次[ナカヒガシヨシツグ]
著・文・その他
内容説明
山深い京都・花背の里にたたずむ「美山荘」。野山に分け入り草を摘み、料理する日々。その幸せを主人が語る。80種の草木や山菜への想いとその調理法を、詩情あふれる文章で綴る。
目次
摘み草の楽しみ―序に代えて
摘草料理の作例
美山荘の摘草料理(ふきのとう;つくし;あざみ;のびる;かんぞう;せり;よめな;たんぽぽ;よもぎ;のにんじん ほか)
摘み草の保存法と戻し方
著者等紹介
中東吉次[ナカヒガシヨシツグ]
昭和13年(1938)、京都市花背の旅館、美山荘の長男として生まれ、23歳で家業を継ぐ。井口海仙宗匠に茶道を師事し、独学で料理を学んで、「摘草料理」という独自の世界を拓く。京料理芽生会のメンバーとしても活躍するが、平成5年(1993)に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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