内容説明
今から百五十年前西郷隆盛が坂本龍馬が新選組が京都を舞台に奔走した歴史を動かした幕末京都の10大事件を描くドキュメンタリー。
目次
プロローグ―幕末、なぜ京都に政治の表舞台が移ったのか
安政の大獄
寺田屋騒動
八月十八日の政変
池田屋事件
禁門の変
薩長同盟
大政奉還
坂本龍馬暗殺
油小路の変
鳥羽伏見の戦い
エピローグ―志士の志
著者等紹介
木村武仁[キムラタケヒト]
1973年、京都市生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。幕末維新ミュージアム霊山歴史館学芸課長。専門は幕末・明治維新史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チャッピー
6
幕末の京都はややこしい。未だに池田屋と寺田屋がごっちゃになる…という程度の日本史の知識しかない自分にぴったりだった。安政の大獄~鳥羽伏見の戦いまで10の事件について誰がなぜ対立して何が起きたかをわかりやすく解説してくれている。教科書には名前の載っていない志をもった人々、新政府を見る前に散っていった人々、いろんな思いを感じながら新政府への流れが理解できた気がする。2018/04/04
田中峰和
4
安政の大獄は井伊直弼の謀略によって起こされた幕末の大弾圧だが、結果として彼は桜田門で斬殺された。その舞台は江戸城だが、井伊が大弾圧によって処罰したのは、禁裏をはじめ京都に関連する人たちが多い。この大獄の逮捕第一号が小浜藩の梅田雲浜。五条坂の途中、安祥院に彼の墓を見つけたのは数年前だった。三条京阪の高山彦九郎の像は京都の人ならだれでも知っている。御所に向かって平伏する姿は、どう見ても老人。実は18歳で彼が上京してきたときの姿だというから驚く。彼が自害した年齢が47歳というが、あの象はそれより老けている。2022/05/30
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