出版社内容情報
古いものを美化して使うことの多い「伝統」という言葉の本質を、日本文化の歩みと独自性を考察するなかで、考えます。〈「伝統」とはなにか? 「伝統文化」とはどういうものなのか?〉
〈新進気鋭の筆者による?新しい? 茶道教養講座」全16巻。第10回配本〉
伝統文化とは何か? 茶道はいつから伝統文化になったのか? 中国の影響を受けながら発達してきた日本文化の歴史、「風流」「侘びと寂び」「型」「見立て」等に象徴される日本文化の独自性を鑑みながら、考察します。
野村朋弘[ノムラトモヒロ]
著・文・その他
内容説明
茶道が日本の伝統文化であることに異論はないでしょう。しかし、利休の時代の茶道は伝統文化だったのか。そうでなければいつ、伝統文化になったのか?何気なく口にしている「伝統文化」について、歴史を紐解きながら本質を考えていきます。
目次
第1章 「伝統」はどのようにつくられるのか
第2章 日本文化の歩み―唐文化の輪入と融合
第3章 日本文化の独自性
第4章 文化を形成するもの
第5章 近代化と「伝統」の誕生
第6章 近代に創られた伝統文化
第7章 デザイン思考と伝統文化
著者等紹介
野村朋弘[ノムラトモヒロ]
1975年、北海道生まれ。國學院大學で日本中世史を専攻。在学時に21世紀COEプログラムの研究員を勤め、大学院を満期退学後、京都造形芸術大学非常勤講師などを経て、京都造形芸術大学准教授。主な専門領域は日本文化史や神社史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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