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きものめぐり 誰が袖わが袖

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784473041302
  • NDC分類 753
  • Cコード C0076

出版社内容情報

工芸的価値のある作品、気楽に袖を通せるきもの、独りで営む工房、多くの反物を流通させる問屋……等々、きものの現場と生の声とは。〈織り・染めの手仕事から、最新鋭のデジタル捺染の現場まで、きものの現場を行く〉
〈きものの現在は一体? きものに未来はあるのか?〉

きものが日常着でなくなって久しい昨今。祖母であり作家の幸田文の薫陶を受け、幼少期よりきものに親しんできた著者が「きものをめぐる現況はどのようになっていて、これからきものがどうなっていくか?」の問いを胸に、日本各地の染め人・織り人から最新鋭のデジタル捺染まで、きものにかかわる方々をたずね、その仕事やきもののこれからをひもとく紀行エッセイ。
月刊なごみ連載「きものめぐり 誰が袖わが袖」(2015年1 ~12月分)に追加取材分を収録して単行本化。

青木奈?[アオキナオ]
著・文・その他

内容説明

これから先きものはどうなるのだろう?染め・織りの手仕事から最新のデジタルプリントきものまで日本のきものの現場を旅する紀行エッセイ。

目次

花の夢を追う―濡れ描き友禅 に志山染匠
錦霞を織る―吉野間道 藤山千春さん
江戸から東京へ きもの今昔―江戸小紋 竺仙
帯の形をした現代アート―KASURI帯 冨田潤さん
商品芸術とは何か―手織物流通士 山田標件さん
生い立ちの色を探る―上田紬 小岩井カリナさん
自動織機の響き―伊勢木綿 臼井織布
縁のあるもの―近江上布 大西實さん
アジアの風―アジアの染織 西川はるえさん 藤井礼子さん
すぐそこの未来―デジタル捺染 デジナ
ひと粒のぬくもり―京鹿の子紋 川本和代さん 木村隆男さん 佐伯和彦さん
新しい色を求めて―たらま紅紬
かすりの里を訪ねる―琉球絣 織工房「由」 野原俊雄さん

著者等紹介

青木奈緒[アオキナオ]
1963年、東京都生まれ。学習院大学大学院修了。翻訳や通訳をしながらドイツに滞在。帰国後、『ハリネズミの道』でエッセイストとしてデビュー。曾租父に幸田露伴、祖母に幸田文、母・青木玉とつづく幸田家四代の文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひみ

9
幸田文さんのお孫さんが綴る着物エッセイ。織元だけでなく、問屋さんやデジタル捺染にスポットが当ててあるところが面白かったです。日本人のライフスタイルが変化し、着物の在り方も大きく変化せざるを得なくなった今。伝統を守るため、新たな伝統を築くため、続けていくこと、挑戦すること、変えること。着物に心を奪われた一人として、考えさせられることがたくさんありました。2018/07/08

はみ

2
「迷っている人には、大胆になることを勧めます。例えば浜辺の貝殻を二時間ずっと見つづけてみるんです。自然の中にきたない色はない。貝の中に複雑できれいな色が見つかるはずです」 きものに携わる方々の実感がこもった言葉、著者の穏やかで平易な文章にほっとする。フルカラーでないことが本当に惜しい。2017/10/29

Mano Yoshida

1
着物を着る人が少なくなった現代、生産者の今を日々着物を着られる立場から語る話で、とても興味深いものだった。裏千家の季刊誌『なごみ』掲載の原稿の編集とあり、取り上げる産地、問屋、染屋ほかの選択も上手いと感じた。私にとって、少し残念に感じたのは、流暢な文章のため、逆に生産者の泥臭さ、のような部分をサラッときれいに読み飛ばしてしまうことか。、2021/08/05

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