出版社内容情報
厳寒の中にも春の兆しを感じる今月は、立春にちなむ歌銘「袖ひちて」や、「菅公と梅」を主題とした取り合わせを交えてお届けします。
〈茶の湯をより楽しむために、身につけたい和歌の教養〉
〈折々の銘と、その背景となる歌の世界にやさしく親しむ〉
茶道具の「銘」の中には和歌から採られた「歌銘」が数多くあります。今年の淡交テキスト『茶の湯 銘と和歌』は、歌銘の道具や茶席の取り合わせ、歌の掛物を題材として、茶の湯を彩る銘と和歌について学んでゆきます。今月の《歌銘に学ぶ》では、「袖ひちて・玉水・春色・庭の鶯・宿の梅・朝日影・春の初風・梅花・清渚・筧・紅梅」の歌銘について、元となる和歌やゆかりの道具写真にふれながら解説します。《和歌のある取り合わせ》では、「菅公と梅」をテーマとした取り合わせを紹介。さらに歌の基礎知識を学ぶ《歌の鑑賞から実作へ》では、「高野切」に書かれた「在原元方」の歌を鑑賞し、歌人・在原元方、そして小野小町を取り上げます。巻末には、花や香銘にちなむ歌を詠む七事式を見据えて、作歌にチャレンジする頁も設け、幅広い内容でお届けします。
目次
歌銘に学ぶ(歌銘のはなし2 「歌銘」を楽しむ;今月の歌銘;こぼればなし2 鴬はどこで鳴く?)
和歌のある取り合わせ「二月」(菅公と梅)
歌の鑑賞から実作へ(歌の鑑賞;歌を味わうための基礎知識;知っておきたい、歌人と名歌;実作 歌を詠んでみよう!)