内容説明
日常の稽古で再認識する所作の意味、道具と向き合って得た美をみる眼、異分野の体験で確信する茶の心の普遍性など、茶の湯が技とともに人格の「成熟」を高めていく諸相を解き明かす―
目次
1 自分自身に向き合う(入会儀礼―入門への門なき門;深さに雌伏する―知識・能力と別次元の鍛錬 ほか)
2 美観が心を磨く(侘びの心性―不足を肯定する;美術品に沈潜する―じっくり鑑賞してこそ見えるものがある ほか)
3 技を磨き、心を律する(点前の力―はるかなる憧憬;型の思想―「型」に入り、「自在」を得る ほか)
愉しみは詰にあり―醍醐味を識る
4 成長の豊かさを享受する(無形の秘伝―書けない知識の確かさ;修錬と見る力―経験を重ねてこそ、見えてくるものがある ほか)
著者等紹介
岡本浩一[オカモトコウイチ]
社会心理学者。昭和30年大阪生まれ。東洋英和女学院大学人間科学部教授。平成2年、東京大学から社会学博士の学位を授与される。わが国のリスク心理学研究、社会技術研究を拓いた。これまで、オレゴン大学心理学科フルブライト客員助教授、国際政治心理学会理事、カーネギーメロン大学大学院博士学位審査委員などを兼務した。原子力安全委員会専門委員、内閣府原子力委員会専門委員、日本相撲協会ガバナンスの整備に関する独立委員会委員、九州電力第三者委員会委員などの要職の兼務歴も多く、安全政策、コンプライアンス政策では第一人者のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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