朝日新書<br> 民主主義の危機 AI・戦争・災害・パンデミック――世界の知性が語る地球規模の未来予測

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朝日新書
民主主義の危機 AI・戦争・災害・パンデミック――世界の知性が語る地球規模の未来予測

  • ISBN:9784022952622

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内容説明

中東やウクライナでの戦争をはじめ、ポピュリズムとAIの台頭という社会構造の激変は世界をどう変えるか。かつてない民主主義の危機に、今、世界で最も注目される知性の言葉からヒントを探る。I・ブレマー、F・フクヤマ、J・ナイ、S・アイエンガー、D・アセモグルほか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

100
世界の知性が何を語るかと期待して読んだが、全く心が躍らないのは読み手の側の問題だろうか。ロシアや中国などの国際情勢や、トランプ氏復活をめぐる米国の危機に関するコメントばかりで、民主主義の本質に迫る議論にならない。唯一、アセモグル博士が豊かさや繁栄の本質を問い、ブレナン博士がエピストクラシーを提言したことを除けば。これは聞き手の責任だと思う。「民主主義は最悪の政治形態。但し過去に試された他の全ての政治形態を除いて」というチャーチル氏の言葉を引用するような姿勢では「民主主義の危機」という議論になるはずがない。2024/04/17

Melody_Nelson

4
アメリカ大統領選が近づいていることもあり、トランプ体制を憂う知識人たち。さらにはプーチン、習近平と、権威主義大好きな人たちが大国のリーダーという現代の悲哀。ただ、そうした政治的な話の他に、ニーアル・ファーガソン氏が言及した大地の危機(地震とか火山とか)に興味を持った。確かに気候変動についてはグローバルに取りざたされているけれど、最近頻発している地震や火山噴火にももっと注意を払うべきだろう(日本などは払ってるけど)。あとは、ジョセフ・ナイ氏がいう「ソフトパワー」の重要性というにも納得。2024/04/05

白いカラス

4
私の周りでもロシアや中国の政治体制の方が良いのではないかという声が聞こえてくることがある。しかし、チャーチルが述べているように民主主義は最悪の政治形態であるかもしてないが過去に試された政治形態よりは良いと私も思う。確かに民主主義の後退が起きているかもしれないが、起きているかどうかは議論の余地があるのではないか?2024/03/27

ぱぱみんと

2
こういう本は頭の体操になって、狭くなった視野を回復させてくれる。フクヤマ氏の語る「寛容が損なわれる世界」は示唆に富む。ナイ教授の語りは、リアルな世界政治に目を開かせてくれる。西洋の没落、アメリカ帝国の凋落、世界が多様性をもちながら、相互協力によって繁栄していく道こそが、模索されなければならないと思う。価値観の異なる国家同士が敵対を強めていくことは、世界の混迷を深めていくだけだと思う。2025/12/08

きぬりん

1
トランプ再選前の2024年刊の、著名な学者7名へのインタビュー集。とはいえ質問はばっさりカットされ、各人の独演集のような趣を呈しているので、却って話の展開が読み取りにくい。取り扱われる話題はバラバラだが、米国の分断とトランプ再選、ウクライナ侵攻、中国あたりが多い。やはり面白いのはブレナンのエピストクラシー(知者による支配)。ポピュリズムはファシズムや権威主義に流れがちな一方、エリート層ではその要素は少ない。一部のエリートに富と権力が集中する収奪的制度は国家の繁栄に反する。民主主義の他国への輸出は無理。2026/05/27

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