出版社内容情報
茶道の稽古場で初心者が感じる「なぜ?」が、「なるほど」に変わる本。100項目のうち、興味のある話題から読んでください。
〈「なぜ?」が「なるほど!」に変わる本〉
〈茶道初心者の小さな疑問にこたえます〉
お茶を習い始めた方が、お稽古場で「これはなに?」「これはなぜ?」と感じることなどを100項目として掲げました。さまざまなシーンで疑問が得心に変わる話柄を盛り込んでいます。(2006年刊行『茶の湯稽古場日誌』のリニューアル新書判)
内容説明
茶道に入門すると、知らなければいけないことがいっぱい出てきます。どうしてそうするのか、理解できないことも、またいっぱい。でも、理屈や目的がわかってくると、たちまちお稽古が楽しくなります。初心者が読んで「ガッテン!」できることを100項、集めてみました。
目次
入門と初稽古
お茶室拝見
割稽古
風炉の薄茶平点前
炉で炭手前
小習の精神
拝見と千家十職
年中行事とお菓子
口切と点て初め
茶事のお稽古
茶事のお稽古
茶事の心得とおもてなし
見立てのたのしみ
著者等紹介
黒田宗光[クロダソウコウ]
昭和3~平成21(1928~2009)年。本名は光子。大阪に生まれ、神戸女学院中退で結婚後、裏千家直門となり、十四代無限斎(淡々斎)、十五代鵬雲斎大宗匠に師事。裏千家名誉師範。1990年、井口海仙賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめぴょん
12
「お人様に恥をかかせないようにするためのお稽古(淡々斎宗匠)」「忘己利他(もうこりた。己を忘れ、他を利せよ。葉上照澄大阿闍梨)」という言葉が印象に残る。「知恵」というよりお稽古の中で行われていることを言葉で説明してくれる本という感じ。茶道という世界を究めた人が語り部となって話をしてくれているように感じられました。四季折々の風物を表現する和菓子にも茶道のお稽古に行き始めて興味がわきました。良かったなと思う本のひとつです。以下は文中引用。 「点前」は黒子(ほくろ)の点のように誰がやっても定めの位置に器物を置く2024/04/13
ふかゆき
4
長らく積読していた本。以前、少しお茶を習っていたが、何年も離れていたところに、先日、習っていた社中の先輩からお茶事のお招きがあり、心尽しの懐石など、貴重な経験をさせていただいた。が、私自身は、作法があまり頭に入っておらず、不調法この上なく、後日反省して、この読んでみたところである。知らない知識も多く、早く読んでいれば心構えも違っていたかなと感じた。2018/02/12
どうしよう
4
背筋の伸びる本。初歩の人に優しく語りかけてくれるようでいて、たしなめるような部分もあって。茶道にまつわる周辺知識を、程よい密度で教えてくれる。稽古は『ひと様に恥をかかせないため』にする。たしかになぁ。2016/06/21
星菫
1
珠玉の一冊。茶席では恥をかかないことに必死の自分は「稽古は人様にかかせないようにする」はまさに目の鱗が落ちた感じでした。ずっと心に留めておきたいと思います。2024/01/06
あとぴかりん
1
茶道を始める前に読んでも、頭を素通りしてしまう。ある程度、お稽古を実践してから読むと、姿勢が正される。2023/05/07