出版社内容情報
茶席にふさわしい話題130を選んで、江戸時代の茶道初心者用に編まれた逸話集を、現代語で読破してみましょう。
〈茶席の話題にしたい130話〉
〈誰にでもやさしく読める130話〉
茶席では、話題にしてもよい話と、しないほうがよい話があります。前者を「数寄雑談」、後者を「世間雑談」といいますが、「数寄雑談」130話を選んで享和4年(1804)に版行されたのが『茶窓?陂b』です。130話は長短とりどり、話題となっている時代もさまざまですが、江戸時代の新興茶人向けに編まれただけあって、やさしく読めるのがうれしいところ。現代の茶席での「数寄雑談」のたねにもなるのではないでしょうか。
【著者紹介】
今日庵文庫長
内容説明
茶会の場で話題とするにふさわしい「数寄雑談」を130話ほど集め、江戸時代後期の享和四年(1804)に版行された三巻四冊本。初心者が茶会に参じても困らない程度に雑談(間話)の知識を与えてくれる本。
著者等紹介
筒井紘一[ツツイヒロイチ]
1940年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。今日庵文庫長、茶道資料館副館長。京都造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめぴょん
13
茶席では世間話はご法度らしい。茶席での会話に役立つ話を集めた本。知っている話もいくらかありました。以下は文中より。 「西施の顰みに倣う(せいしのひそみにならう)」善し悪しも考えずに、人のまねをして物笑いになるということ。 すらりすらりとした点前は賞賛される→見どころとかメリハリとかはなくていいらしい。 値段が高いからといって素晴らしいものだとはいえない。清風や名月は値段はつかぬが素晴らしい。 2024/11/05
ranran
1
いろんな逸話が面白い。 でも我が仏ってどういう意味?2023/02/14
Kuliyama
1
茶の湯ショートショートといった本です。茶道検定の勉強にもなります。2015/10/01