出版社内容情報
奈良の古美術店主人が、さまざまな古器に入れて楽しみ愛でる、野の花の愛らしい姿を十二か月にわたって紹介します。
奈良で古美術店を営み、毎日、野に咲く季節の花を古器に入れて客人を迎える、無法庵こと田中昭光氏。若い頃から松永耳庵、河瀬無窮亭、田山方南らの数寄者、学者と交わるなかで独自の美意識を築き上げ、古都・奈良にゆかりの美術品・茶道具を用いて大らかに茶の湯も楽しんでいます。その田中氏が、平成24年の淡交テキスト「茶花」で担当した「野の花を求めて」を単行本化。野山に自ら出向いて採り集めた草花を、自然の恵みに感謝しつつ、慈しみをこめて野にある姿のままで器に入れ、季節を楽しむ。そうした素朴で彩り豊かな十二か月にわたる茶花の数々と、早春の茶の湯の取り合わせや、また多くの数寄者と交流した良き時代を偲ぶ「無法庵昔語り」を併せ収録します。
【著者紹介】
古美術「友明堂」店主
内容説明
茶の湯を愛し、花を慈しむ。奈良春日野の古美術店主が、心のおもむくままに綴った茶花と昔語りの十二か月。奈良にゆかりの古器や茶の湯の佳品に花を活ける「野の花のおもてなし」、数寄者・学者との親交を書留帖から回想する「無法庵昔語り」をあわせて収載。
目次
野の花のおもてなし―春待ち、春来る
春を愛づ―一服のおもてなし
野の花のおもてなし―初夏のいろどり
無法庵昔語り 友明堂書留帖より―新春から初夏へ
野の花のおもてなし―夏を入れ、秋を盛る
無法庵昔語り 友明堂書留帖より―夏から秋、冬へ
野の花のおもてなし―行く秋、往く年
著者等紹介
田中昭光[タナカアキミツ]
古美術「友明堂」主人。昭和11年、奈良市生まれ。22歳頃から古美術の店を始め、奈良茶湯に関心を寄せ、奈良にゆかりの道具を精力的に集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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