出版社内容情報
公家の姫君として生まれ、戦中から平成にかけて門跡として活躍した久我高照門跡の素顔をインタヴューを通してせまります。
〈公家の姫君として生まれ、貞明皇后の命により総国分尼寺・法華寺に入られた久我高照門跡の生涯を綴る〉
〈ゆかりの方々のお話を通して浮かび上がる法華寺門跡の姿〉
法華寺の前門跡である久我高照門跡は、摂関家に続く清華家の家格にして村上源氏の宗本家である久我家に生まれ、大叔母は明治天皇の后・昭憲皇太后という深窓の姫君。永平寺参詣の際、開山・道元の末裔として別格の扱いで迎えられたことや、財
布を持ち歩くことなどなかったことなど、これまで御簾の向こうの方として語られてこなかった門跡のお姿を、ゆかりの方のさまざまなエピソードから浮き彫りにします。
内容説明
総国分尼寺である法華寺の門跡として、その重責をながきにわたりつとめた久我高照門跡。名門貴族の姫君として生まれ、戦火からご本尊を守りぬき、法華寺の興隆と福祉に力をそそいだその足跡を、多くのインタビューをもとにたどる。
目次
第1章 姫君からご門跡へ
第2章 ご本尊と戦禍
第3章 お花とご門跡
第4章 気品ある美しさ
第5章 お寺をお守りして
第6章 お出かけになる
第7章 福祉へお心を寄せて
第8章 ご門跡のお姿
著者等紹介
中島史子[ナカジマフミコ]
1949年佐賀県生まれ。筑紫女子短期大学国文科卒業。編集関係で記者、編集長を経て90年よりフリー。紀行文、エッセーなどを新聞、雑誌に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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