出版社内容情報
かな古筆の成立背景、書写年代や筆者推定の方法、後世における古筆愛好の様相や近現代における古筆研究の実態などを考察します。
〈これでかな古筆のすべてがわかる!〉
〈歌切の見どころ、鑑賞の仕方を知ろう〉
古筆切の中で最も愛好され、尊重されている平安時代から鎌倉時代に仮名で和歌を書いた書跡を断簡とした歌切は、茶人や書家などに現在においても珍重されています。また、書法上の美とともに、国文学や歴史の資料としても重要な価値を有するものです。本書では、かな古筆の成立背景をはじめ、書写年代や筆者推定の方法を学ぶとともに、後世における古筆愛好の様相や、近現代における古筆研究の実態などにも視点を向けて考察し、個別のかな古筆切の解説をメインとして掲載するとともに、所蔵美術館や変体仮名なども紹介します。
【著者紹介】
帝京大学文学部 専任講師
目次
序文 「和の心」
はじめに 「和様の美」に親しむ
第1章 和様の書と「仮名」
第2章 古筆切とは何か―古筆と歌切
第3章 かな古筆名跡便覧(カラー図版(草仮名・仮名消息・歌切)
かな古筆解説)
著者等紹介
福井淳哉[フクイジュンヤ]
昭和55年(1980)、兵庫県生まれ。新潟大学教育人間科学部芸術環境創造課程書表現コース卒業。大東文化大学大学院文学研究科修士課程書道学専攻(日本書学)修了。同文学研究科博士課程後期課程書道学専攻(日本書学)修了。博士(書道学)。専門は日本書道史、仮名書道。現在、帝京大学文学部日本文化学科専任講師。同書道研究所所長。大東文化大学文学部書道学科非常勤講師。実践女子大学文学部美学美術史学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。