哲学者クロサキの哲学する骨董

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784473037848
  • NDC分類 756.8
  • Cコード C0076

出版社内容情報

中国・日本の古陶磁から仏像、浮世絵、中世写本、蓄音機などオーディオまで、自身の骨董蒐集を通して時代を超える美があるのかを考察

「哲学者クロサキ」の愛称で、古典的な西洋哲学からインターネット、人工知能まで、様々な問題を哲学的に読み解いてきた著者が、『なごみ』2010年1月号から12月号までの連載「哲学者クロサキの美解析」をもとに、インターネットをはじめとするデジタル・テクノロジーのもとでの骨董や音楽について、「ニセモノとは何か」「目利きは本当にいるのか」「時代を超える永遠の美があるのか」などを考察する哲学的エッセイ。注目のオーディオ論も所収。著者のコレクションをカラー写真で掲載。

【著者紹介】
哲学者

内容説明

時間を超える「不滅の美」なんて、本当にあるのか。テツガクすれば骨董の真贋がかわる!?

目次

第1章 骨董と美―時代を超える“美”とは(仏像は美しい?;骨董部屋の神様;美の発掘者;眼力を賭す;桃山の志野と昭和の嶺男)
第2章 骨董と複製―ホンモノとニセモノ(ホンモノからオーラが消えた日;魯山人とカツラと琳派;オリジナルはどこにあるのか?;ニセモノと雑草;骨頭の迷宮;哲学者クロサギ 骨頭の迷宮を案内する)
第3章 インターネット時代の骨董―一期一会の喪失(インターネットの有り難さ;骨董をネットオークションする;インターネットと書籍 書籍の電子化で何が消えるか?;デジタル時代におけるモノクロ写真の復権)
第4章 骨董テクノロジー―用途から解放された美(骨董が生まれるとき―骨董テクノロジー;オーディオ―音の缶詰からデジタルファイルへ;グレン・グールドの幽霊;価値感の骨董化―バッハ・ヒエラルキーの崩壊;書物という“複製”技術)

著者等紹介

黒崎政男[クロサキマサオ]
哲学者。東京女子大学教授。1954年仙台市生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程満期修了。専門はカント哲学。人工知能、電子メディア、カオス、生命倫理など現代的諸問題を哲学の角度から解明する。NHKBS2「熱中時間~忙中“趣味”あり~」(2002‐10年)で趣味を多様に論じ、同教育テレビ「サイエンスZERO」では2003年からレギュラーコメンテーターを務めるなど、TV、新聞、雑誌など幅広いメディアで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

11
私は下品な人間だから思ったことなのだけど、著者のようにして骨董を買うことができる人種はどんな人なのと思った次第。著者は、たぶん大学の先生。せいぜい額面1000万円の年収。手取りは850万円。この程度の収入で、彼のコレクションを作るのは不可。おそらくは親からの遺産が別途あって、そこからコレクションの費用が出て来るのか。などなどと、しょうもないことを考えてしまった。まあ、そういう氏育ちだから、豊かな骨董生活を楽しむことができるのよねとヒガミ根性丸出しの読後感(笑)。ところどころに面白いコメントはありました。2018/04/07

masa

1
SPレコードいいですね!私も蓄音機ほしい。2014/06/17

ほみょ

0
★★★☆☆哲学的に骨董、美、音楽を語っている。モノに込められたたましいの量が違うから、最後は興味が宗教的なものに向かうのは必然、かつら的コピーとか、インターネット時代の骨董についてなど、視点が面白かった。2012/05/26

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