出版社内容情報
茶の古典が現代語ですらすら読める新書版シリーズ。今回は奈良で書かれた茶の湯回想録と、利休・織部・三斎・遠州の伝書です。
読んでおかなきゃと思っていても高価だったり、買っても「積ん読」になっていたりした茶の古典。このシリーズは思い切って、現代語訳と語句説明だけにし、しかもバッグに入る新書判にしてスリム化・エコ化をはかりました。2巻目は、奈良で江戸時代初期に成立した二つの書をお届けします。『長闇堂記』は春日大社の久保権大輔による茶の湯回想録、『茶道四祖伝書』は松屋による利休・織部・三斎・遠州の四人についての見聞録。耳にしたことのある逸話にも、たくさん出会えます。
内容説明
『長闇堂記』は奈良春日社の神職だった久保権大輔が書き遺した茶湯回想録。『茶道四祖伝書』は奈良の豪商茶人松屋の歴代が見聞きした、千利休・古田織部・細川三斎・小堀遠州の茶湯を、四つの伝書に編集したもの。ともに桃山から江戸時代初期にかけて、のちに「わび茶」とよばれる茶湯が成立していく過程をいきいきと伝えている。
目次
侘数寄から「わび茶」へ―長闇堂記・茶道四祖伝書が語ること
長闇堂記および家伝・遺誡(現代語訳;長闇堂記について)
茶道四祖伝書(抄)(利休伝書(抄)現代語訳
織部伝書(抄)現代語訳
三斎伝書(抄)現代語訳
遠州伝書(抄)現代語訳
茶道四祖伝書について)
著者等紹介
神津朝夫[コウズアサオ]
1953年、東京生まれ。早稲田大学卒業、帝塚山大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。日本文化史・茶道史を専攻。帝塚山大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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