正倉院あぜくら通信―宝物と向き合う日々

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正倉院あぜくら通信―宝物と向き合う日々

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  • サイズ A5判/ページ数 223p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784473037602
  • NDC分類 702.13
  • Cコード C0070

出版社内容情報

正倉院が日常であること三十年。正倉院事務所長が語る、宝物とそれを守り伝えた人と場所をめぐる物語。

正倉院といえば聖武天皇の宝物──、日本人なら誰もが知っている「有名な正倉院」。それに対して、そこで働く人びと、彼らがどんな仕事をしているのか、どんな場所で働いているのか、などはほとんど知られていません。本書は、正倉院事務所の職員・所長として、長年宝物に接してきた著者が語る、正倉院という場所と、千二百年の歴史を支えた裏方たちの物語です。裏方の中には、後白河法皇、信長、家康、明治天皇など、錚々たるメンバーも登場します。

【著者紹介】
正倉院事務所長

内容説明

1200年の時を超えて伝えられた約9000点の宝物、宝物を守りつづけた裏方たちのしごと…、宮内庁正倉院事務所長が語る「正倉院」の日常。

目次

正倉院って何だろう―まずは現地にご案内
宝物との出会い方、接し方―正倉院宝物の全容は?
正倉院西からの眺め
聖武天皇と光明皇后―ベッドと薬が語るのは…
宝物の重みについて
染織品の居場所について―二つの倉の生い立ち
御開封を迎えて―今年もまた秋がやってくる
古都は秋の彩り―正倉院展始まる
宝庫が迎えた人々―正倉院のゲストブック
正倉院文書について―奈良時代のしごと、私のしごと
宝物の修理・復元・模造―箜篌・鏡・獅子面ほか
お水取りの季節に―ガラス玉や仏具あれこれ
大物開眼会と正倉院宝物
正倉院の書をめぐって
正倉院の日常―庁舎いまむかし

著者等紹介

杉本一樹[スギモトカズキ]
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。博士(文学)。現在、宮内庁正倉院事務所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

千尋

19
正倉院に務めている職員の方が正倉院の日常やお仕事について綴られている本*知られざる正倉院の裏側を知る事ができます*博物館学に興味を持っている方や博物館学芸員を目指している方にオススメの一冊です*2013/02/06

恋空

13
正倉院展が大好きです。今年は行けるといいなあ。2024/03/04

2
日常が正倉院という何とも羨ましい「職員」の視点で書かれた正倉院。苦労も多いだろうけど、やりがいのあるお仕事だなぁ。内輪の「伝説」や新人の様子、秋の正倉院展への準備等々。嗚呼、堪らん。修復や燻蒸室の辺りでは学芸員課程の授業や見学を思い出したりも。文書も読もうと思えば意外と読めるもの。楽しめるようになったのはここ数年だけど、文書には文書なりの楽しみってものがあるってわかってきた。今年の正倉院展も楽しみ!2012/05/14

真水

2
宝物を間近で取り扱う羨ましさ半分。けれど読中何度も職員さんのご苦労を思って内心怖気りました。どれもこれも取り扱い厳重注意品ばかり。おまけに脆い。後世に残すこと、保存方法の工夫、宝物を「お客様」とする考え方、などなど面白かったです。正倉院展の楽しみ方の幅が増えました。2012/01/27

だんご

1
憧れのお仕事です。時折ユーモアあり、読みやすくわかりやすい文章に端正な人柄を感じます。きっとこんな方でないと務まらないのでしょう。正倉院展に行けなくてもこれで十分。お腹いっぱいに天平の息吹を感じ、宝物を堪能いたしました。2013/04/27

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