日本のかなしい歌100選

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473037275
  • NDC分類 911.104
  • Cコード C0095

内容説明

とてもかなしくて、とてもつらくて、どうしようもないとき日本人はそのおもいを歌にたくしてきました。千数百年の歴史のなかから選りすぐった100首の歌たち、どの歌からも万感のおもいがつたわってきます。

目次

かなわぬ恋(笠女郎(思ふにし死にするものにあらませば;相思はぬひとを思ふは大寺の)
樋口一葉―よそながらかげだに見むと幾度か ほか)
わかれの歌(防人の歌(わが妻はいたく恋ひらしのむ水に;唐衣すそに取りつき泣く子らを;父母も花にもがもや草枕) ほか)
世は無常(遊びをせむとや生れけむ;我等は何して老いぬらむ;人買ひ舟は沖を漕ぐ ほか)

著者等紹介

林和清[ハヤシカズキヨ]
1962年京都生まれ。23歳で塚本邦雄に師事。短歌誌「玲瓏」に入会。現在、「玲瓏」選者。現代歌人集会理事、現代歌人協会会員。第1歌集『ゆるがるれ』で現代歌人集会賞受賞。各地のカルチャー教室で『源氏物語』『百人一首』などの講師をつとめるほか、NHKなどのテレビ・ラジオ出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いぼいのしし

1
千年以上前の人たちも、気持ちは現代の人とあまりかわらないんだなあと思った。2012/04/06

wealth

0
ちはやブームの時か何かに買ったのかな? 読了に随分かかって文庫化もされてしまったけど、読み始めると面白いタイプの本でした。細川ガラシャ、柴田勝家の歌など、お気に入りの歌や釈迢空など初めて知る歌人のエピソードが見つかって、日本史に興味が出た。歌人の全てを語るわけではない解説が、思わせぶりでまたいい感じ。ひらいた文字が多いのも思わせぶりで、さすが歌人編纂だなぁと。山上憶良は社会の授業でもやったけど、空想の貧乏風景だったってのはこの本で初めて知りました。いや多分授業でもやってたんだろうけど。2017/02/15

私的読書メモ3328

0
それぞれの歌に、主にその詠まれた背景についての著者の解説が添えられています。取り上げられているのは、和歌が圧倒的に多く、近現代の短歌は少ないです。しかし、解説される歴史的背景がおもしろく、歌そのものよりも、そちらに興味を惹かれる感がなきにしもあらずです。2015/12/11

よーこ

0
"かなしい"ってところに惹かれて。喜び、悲しみ、怒り、慈しみ、迷いなどなど人間には様々な感情があるけれど、なかでもかなしみって特に色々な背景を持っている感情だと思う。この本は時代背景の解説もしてくれるから読みやすいし、詠み手の思いがスッと入ってくる。それにしても日本語の表現は本当に豊か。私自身使いこなせない言葉、知らない言葉、語彙表現がたくさんあるし。新しい技術や環境によっていらないものは省かれていく時代で、それは当然だけど、読んでいて感じたのはいつの時代も私たちは根本的には同じような感情をもっているとい2014/08/07

サラ

0
和歌には、時に奔放、華やかな魅力をたたえたものもあるけれど、そんなものの中にもどこか哀愁を感じることがある。「何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」。きらびやかな世界に住む遊女たちが抱える無常。痛ましくも清らかだと思う。「終止符を打ちましょう そう、ゆっくりとゆめのすべてを消さないように」。2012/07/21

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