内容説明
梅若家の歴史は、能楽界の近代化とともに。明治維新に大きく様相を変えた能楽界を牽引してきた梅若六郎家。四代にわたる足跡をたどり、次代の能楽界のあり方のヒントをさぐる。
目次
評伝 梅若六郎家の歩み(梅若家および梅若玄祥という名について(三浦裕子)
初世梅若実(山崎有一郎;三浦裕子)
二世梅若実(山崎有一郎;三浦裕子) ほか)
聞き書 梅若六郎玄祥(亀岡典子)
梅若六郎家年譜・系図
感想・レビュー
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世阿弥図書館本シリーズ26冊目。世阿弥とは直接関係ない本が続いていますが、今回は十年ほど前に刊行された梅若六郎家に関する一冊。明治の三名人の一人といわれた五十二世梅若六郎、隠居して初世梅若実から、その曾孫にあたり現在は三世梅若実を名乗る五十六世梅若六郎玄祥さんまでの四代について、玄祥さんの思い出話などを交えながら書かれています。玄祥さんは今更いうまでもない、現在の能楽界の第一人者と言える方ですが、このようなことを考えて演じておられたのかと、多々感じるところがありました。2022/02/12