内容説明
雲南からチベットへ!はるばると茶が運ばれていった交易の道。写真と文で綴る。
目次
茶のルーツを求めて
少数民族の知られざる茶文化
普〓(プーアル)茶のふるさと
交易の十字路
ペー族の三道茶
麗江―馬〓(ほう)たちの足跡1
香格里拉―馬〓(ほう)たちの足跡2
神々が棲む雪嶺を越えて
メコン大峡谷をゆく
もうひとつの茶馬古道
遊牧民の茶文化
ラサ巡礼
旅の終わりに
著者等紹介
竹田武史[タケダタケシ]
1974年、京都市生まれ。同志社大学神学部卒業。在学中から写真家井上隆雄氏に師事。97年から5年間、日中共同研究プロジェクト「長江文明の探求」(国際日本文化研究センター主催)の記録カメラマンとして取材を行う。以来、「日本文化のルーツ」とされる西南中国の少数民族に深い関心を持ち、ライフワークとしての撮影に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わたお
16
古くからある雲南、四川、チベットの交易お茶を運ぶ道を旅した本。お茶とひと言でいっても様々な種類があり、写真でわかりやすく紹介されている。バター茶とかアラレとチーズをお茶にいれたのとか。そしてお茶を飲んでるときはみんな幸せそう。2020/01/29
ジュースの素
10
雲南省の南端からの取材。お茶だけでなく、様々な生活用品が馬やロバに乗せられてはるばるチベットまで運ばれた。半年から1年もかかる過酷な旅だ。もちろん銃を携えての命がけの旅。途中、塩の取れる村があり、それも交易には大事な品だった。そうした苦難の末に今があるのだなぁ。2020/10/07
いっちょらるれ~
9
茶馬古道を巡る旅、写真が多くどうやっても行けそうにない場所を見ることができるのはありがたいですね。 活力に満ち、生きるためのお茶は中国茶のたしなみとはまた違いますがお茶がこれほどまでに飲まれている訳を知ることができた気がします。2019/11/28
ののまる
7
ロマンだなあ。雲南南部からラサまでの茶馬貿易の道。 2020/10/15
tokumei17794691
3
チベット文化圏や原始的なお茶、プーアル茶の産地を知る良書の一冊。文章よりも写真の分量が多く、写真集に近い本。茶馬古道は、中国茶本でも出てくるが、白黒写真主体なことが多い。本書は白黒写真よもりもカラー写真が圧倒的に多く、茶馬古道の模様が視覚的に理解しやすい。また、茶馬古道を直接知る最後の世代になろう古老たちの言葉を丹念に書き留めている。また、著者が「好み」を押し売りしていないのも、好印象。2024/02/01