目次
巻頭エッセイ 聖なるもの俗なるもの
口絵カラー
現代へのメッセージ 長谷の観音さまの大慈大悲のみ心
長谷寺の歴史―大和の長谷寺、二つの顔
長谷寺のあるところ
長谷寺文学散歩
長谷寺観音巡礼と徳道上人
花の寺「長谷寺」を詠む
登廊―懸崖に建つ本堂への道
著者等紹介
小野塚幾澄[オノズカキチョウ]
1931年、東京都生まれ。真言宗豊山派管長・総本山長谷寺化主・大正大学名誉教授。1953年、大正大学仏教学部仏教学科卒業。同大学大学院文学研究科仏教学専攻博士課程単位修了。文学博士(大正大学)。1969年、目白不動金乗院住職に就任。2008年、真言宗豊山派第31世管長・総本山長谷寺85世化主に就任。1999年には仏教学者として、密教学芸賞を受賞した
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、宮城県生まれ。哲学者。1999年、文化勲章受章。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長などを経て、現在、同センター顧問。日本ペンクラブ会長も務めた。著書に『隠された十字架法隆寺論』(毎日出版文化賞)、『水底の歌柿本人麿論』(大佛次郎賞)、『ヤマトタケル』(大谷竹次郎賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pocco@灯れ松明の火
7
長谷寺:長谷寺本堂に高さ10m程の十一面観音様。今年も拝観!去年より観音様は身近に感じた。これが巡礼の魅力?境内は花や木々鮮やかで、自身生きている実感を頂く。修行僧が時を告げるほら貝。希望・勇気・改めの心を頂く寺。2012/12/04
荒野の狼
3
古寺巡礼のシリーズは京都が全40巻、奈良が全10巻からなるが、本作は奈良の第2巻。他のシリーズの本同様、64ページのカラーページと、8人の執筆陣が書いた簡潔な章からなる。年表、マップがついて、数時間で通読できるので、旅の予習・復習によい。 本シリーズの最大の魅力は、カラーページで、これがあれば絵葉書や写真集は不要といえる充実度。本作でも主要な建物や仏像が網羅されているほか、行事も収録。2020/01/18
ohmi_jin
2
火災が多く古い建物はあまり残っていないが、全国に波及する長谷寺信仰は観音霊場の総本山として、また真言宗豊山派の総本山として今も生き続けている。2017/12/05
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
1
天武天皇のために道明上人が作った「銅板法華説相図」という80cm四方程度の寺宝に興味をひかれた。多宝如来や釈迦如来の講説を聞くために隣に座らせた二仏並坐の姿がとてもかわいらしく、背景にはそれを喜ぶようなたくさんの小化仏群が押出という手法で作られ、いい話だ!とウキウキした気分が伝わる。これを納めるために長谷寺が建てられた。観音と地蔵の性質を併せ持つ「長谷寺式」である10mもの本尊十一面観音像は一度見てみたい。菅原道真や観阿弥も深く関係しており、花の寺らしく優しい雰囲気があることからか女性天皇や女流作家も関係2020/02/15