内容説明
秀吉の妻・北政所が秀吉への想いを永遠にした高台寺。不立文字の禅のこころと絢爛華美な桃山文化の真髄を極める。
目次
巻頭エッセイ ねがひ
現代へのメッセージ 花のこころ、竹のなさけ
高台寺の歴史―“高台寺”わたし自身の寺
茶屋の系譜―高台寺の傘亭・時雨亭
高台寺文学散歩
高台寺蒔絵―漆黒に映える黄金の世界
高台寺庭園修復の思い出
高台寺の文化財
著者等紹介
小堀泰巖[コボリタイガン]
1943年、滋賀県生まれ。臨済宗建仁寺派管長・建仁僧堂師家・建仁寺住職・霊洞院住職・高台寺住職。大徳寺派孤篷庵(滋賀県)に生まれる。俗称小堀氏、道号泰巖、法諱を宗運と称する。1966年、鎌倉の建長僧堂に掛搭、湊素堂老師に参じる。1980年、素堂老師の建仁僧堂への転住に従い転錫、嗣法する。1999年、建仁寺派管長・建仁僧堂師家・建仁寺住職・霊洞院住職・高台寺住職に就任
飯星景子[イイボシケイコ]
大阪府生まれ。キャスター・タレント・エッセイスト。桐朋学園短期大学卒業後、様々なテレビ・ラジオ番組で司会を務める傍ら、エッセイ執筆、講演会などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
60
以前、夏の夜の妖怪イベントで訪れたことがある。 とても幻想的でよかったです。 ねねの寺、萩の寺、蒔絵の寺、など、別称いろいろ2023/05/09
退院した雨巫女。
12
《私-図書館》新婚旅行で、立ち寄りました。大河ドラマの影響で、ねね様の寺に行きたくて、又行きたくなりました。2013/11/06
荒野の狼
3
「古寺巡礼 京都」シリーズの37巻は高台寺。高台寺は夜間拝観の機会に二度ほど訪れたが、夜の観光がほとんどできない京都にあって、池の周囲の木々が鏡のように水面に映るインスタ映えのするライトアップされ庭・竹林と、夜間も制限なく開放してある境内が訪問者への気配りが感じられる良心的な寺といえる。本書では夜間拝観時の写真はないが、写真撮影が禁じられている霊屋内陣の秀吉・高台院像・蒔絵のカラー写真p24が掲載されている。本書掲載の解説は、後述するように飯星景子の冒頭エッセイを除けば、すぐれたものが多い。2023/05/01