目次
巻頭エッセイ 妙心寺松籟
現代へのメッセージ 一筋の道
花園仙院御願の蘭若 妙心寺
妙心寺の「算盤面」―雪江宗深の事績
妙心寺文学散歩
草庵以前の点茶装置―海福院の丸炉
妙心寺の庭園
妙心寺の文化財
著者等紹介
東海大光[トウカイダイコウ]
1927年、佐賀県生まれ。室号雪香室。13歳の時、瑞光寺(佐賀県嬉野市)の古賀黙傳和尚のもと得度。1947年、梅林寺専門道場(福岡県久留米市)に掛塔。1970年、東海玄照師家の法を嗣ぐ。以来30年にわたって雲水の指導に務め、その門下は百人を超える。2002年、東海大玄師家に託し閑栖となり、2006年4月1日、臨済宗妙心寺派第32代管長に就任
長田弘[オサダヒロシ]
1939年、福島市生まれ。詩人。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
55
行ってないかも 瓢鮎図は国宝展で観たし。 白隠さんゆかりの寺なのですね2022/11/24
退院した雨巫女。
20
《私-図書館》秀吉の第一子の棄丸の遺品と光秀にまつわる明智風呂がこの寺にあるのが、ビックリしました。2013/09/14
うしうし
3
妙心寺は3年前に見学した。著名な禅宗寺院で、京都五山の中でも三門・仏殿・法堂が残るのは、ここと大徳寺くらいであろうか。法堂天井の雲龍図や国宝の妙心寺鐘、浴室などを見学したが、何よりも心に残っているのは狩野探幽筆の「雲龍図」である。明暦2年というから1656年、既に江戸時代に入って一定の時期が経過した頃の作品である。初めて見た時はもっと古いものかと勝手に思っていたが、天井を見上げた時、どこからでも必ず眼があってしまうことやその圧倒的な迫力に強い感銘を受けたことを忘れることができない。2016/02/22
荒野の狼
2
妙心寺は敷地面積が広大で、通年公開の塔頭が5つあり、その一つが龍安寺なのであるが、こちらは「新版古寺巡礼京都」のシリーズでは独立した一冊の本(33巻)で紹介されており、本書に龍安寺の収録はない。構成はシリーズの他書と等しく豊富な写真と複数の短いエッセー・解説文からなる。本書では非公開のものの紹介が多く残念。一般公開されている桂春院をはじめとする塔頭や寺の宿泊施設である便利な花園会館などを改訂版が出版される機会があれば紹介すれば、読者にも、通年公開しているサービスを行っている塔頭にも、価値のある本となる。2019/03/15