目次
巻頭エッセイ 黄檗宗あれこれのこと
現代へのメッセージ この世の中、捨てる物は何一つない
黄檗山萬福寺の歴史―「一杯一銭」黄檗禅の道
非僧非俗―売茶翁高遊外の生涯
萬福寺文学散歩
黄檗文化について
華僑のお盆「普度勝会」
萬福寺の文化財
著者等紹介
仙石泰山[センゴクタイザン]
1929年、大分県生まれ。黄檗宗管長・黄檗宗大本山萬福寺住職・黄檗山塔頭萬壽院住職・全日本煎茶道連盟会長。本名は仙石仁(まさし)。雅号無何有山人(むかゆうさんじん)。室号蒼龍軒。16歳の時、大分県の観音寺で得度。1948年、黄檗山禅堂に掛錫(かしゃく)。1987年、禅堂師家に就任。2001年、黄檗宗管長に就任。禅堂師家をも兼ねる
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、神奈川県生まれ。作家。東海大学文学部日本文学科卒業。学生時代から同人誌活動をつづけ、1971年にSF文芸誌『奇想店外』でデビュー。「キマイラ」「サイコ・ダイバー」『闇狩り師』「餓狼伝」「陰陽師」などのシリーズで読者の支持を集める。1989年に『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞受賞。98年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
65
”山門を出れば日本ぞ茶摘みうた”菊舎 すごく中国ポイ、と行った時も思った。 はん道生の仏像は、日本のとはずいぶん雰囲気が違う。笑ってても目が座ってるように見えるんですけど(さっきTVで観たマヌルネコみたいな) お茶とこの寺とは切っても切れない縁2022/03/13
喪中の雨巫女。
9
《私‐図書館》隠元禅師の御寺。大陸のおおらかさを感じる寺。2013/05/18
荒野の狼
3
「古寺巡礼京都」19巻は宇治市にある萬福寺。萬福寺を訪れると、印象的なのは日本の寺にはない中国風の異国情緒あふれる建築群と仏像群であるが、本書ではそれらの複数の写真の掲載と簡単な解説はあるが物足りない。本書で掲載されている文化財の多くは、萬福寺の文華殿にあり、普段は非公開で春と秋の年二回の特別展でしか見ることができないのは注意を要するp142。2024/09/14
ゆうへい
3
実際に訪れて、とても風情のある寺と思い、記念に買いました。このシリーズは何度も触れたことがあるので、エッセイや詳しい解説を交えて、語られていて、とても興味深く読めました。
Rina Niitsu
2
中国文化の濃厚なお寺だと存じていましたが、写真で見ると、そのことをより強く感じました。隠元禅師が日本に来られるまでの経緯から隠元禅師の覚悟が伝わり、頭が下がりました。「山門を出れば日本ぞ茶摘み唄」の句も印象に残ります。2015/12/01