出版社内容情報
花と仏と人間の哀感が織りなす文学遍歴を綴った名著を43年ぶりに復刊。花にことよせて訪れた京都・奈良・河内の寺々の半世紀近く前の姿がよみがえる。
内容説明
「一生懸命の正直さ」で咲く花のすばらしさと迫力。花の表情は刻々と変化し、またそれを見る人間も変化し続ける。花と人のふれあいをつづった名著を40年ぶりに復刊。
目次
白毫寺―椿
円照寺―桜
醍醐寺―桜
仁和寺―桜
飛鳥の寺―菜種と紫雲英
慈光院―さつき
長谷寺―牡丹
室生寺―しゃくなげ
芳春院―桔梗・睡蓮
高台寺―萩〔ほか〕
著者等紹介
岡部伊都子[オカベイツコ]
随筆家。1923年大阪生まれ。相愛高等女学校を病気のため中退。結婚、離婚を経て1954年から執筆活動に入り、1956年に『おむすびの味』を創元社から刊行。以後、美術・自然・歴史など、暮らしに息づく日本の伝統をこまやかな筆致で描き、同時に戦争・沖縄・差別・環境問題などに鋭く言及し続けてきた。著書は127冊に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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