出版社内容情報
現代芸術は何をしようとしていく?今日の状況を考察すると共に、「表現の探求」を進化させる現代作家8名に迫り、彼らの精神に芸術のありかを探る一冊。
内容説明
19世紀、「危機」に直面して芸術は哲学を始めた。20世紀初頭のダダイスム運動は芸術が文化的伝統に突きつけた「最後通牒」だった。しかし、さまざまな実験や冒険にも関わらず、芸術の新しいコンセプトは、いまだ確立されていない。作家のなかに芸術のありかを突きとめる。芸術の復権を求めて。
目次
1 「美学」の裏側の美学
2 対談・芸術はどこまで哲学できるか(哲学とは;評論と解説;哲学する芸術家 ほか)
3 作家論(桶谷洋―天目ひとすじ、それでもまだ「燿変天目」へ;佐藤敏―現代陶芸の「昭和」を越境しようとした才覚;末田恵―新しい、品格のある備前を作りたい ほか)
著者等紹介
柴辻政彦[シバツジマサヒコ]
美術評論家。美術工芸研究所主宰。イタリアの現代陶芸家との交友をもとに造形と表現の可能性を見つめる。1935年京都生まれ。立命館大学卒。(株)志野陶石を設立し、1996年まで窯業に携わる
米澤有恒[ヨネザワアリツネ]
哲学者(美学・芸術学)。元兵庫教育大学教授。1943年京都生まれ。京都大学卒業後、大学院文学研究科博士課程を修了。一九世紀以降の芸術の展開を哲学面から検証する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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