出版社内容情報
京都生まれ京都育ちの著者が、戦前まで引き継がれた古き京都のヒト・モノ・コトの不思議や魅力をときに批判も交えながら生活実感とともに解き明かす一冊。
目次
京のもてなし
京のつきあい
京女あれこれ
子どもと京都
歳時とくらし
京の儀式作法
京都商法
著者等紹介
石橋郁子[イシバシイクコ]
京都市生まれ。京都女子大学文学部国文学科卒業。コピーライターとして広告に携わり、1979年広告プロダクション「ウームプロジェクト」設立。現ウーム総合企画事務所代表。新聞、雑誌等の執筆のほか、「京都」をテーマにしたシンポジウムやイベントの企画等で幅広く活動
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感想・レビュー
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わ!
3
とても面白いエッセイだ。京都のお嬢様だった著者なのだろうが、そんな著者が京都の少し昔の生活を書いてくれている。京都人は「いけず」などと言われているが、その理由がこの本を読むとよくわかる。「いけず」というより、京都で暮らす中での厳格なルールゆえの対応が、見様によっては「いけず」に見えるのかも知れない。まだ祇園祭の鉾が松原通りを進んでいた頃、町屋の二階と山鉾の間に取り交わされていた、いかにも「祭り」らしい、逆を言えば、観光化された現在の祭りとなる前の祇園祭も書かれている。本来の祇園祭ってこんな感じなんだ…。2022/07/14
ヤナギ
1
あああああめんどくせぇ。2009/07/03
dakupee
0
近くて遠い京都。古くからの様々な習わしを踏襲しながら丁寧に暮らす京の町屋暮らし。素敵だなぁとは思うけど、京都には住みたくないし住めないな 。ぶぶづけもいけずも難しすぎます2013/08/27
Tiny
0
戦後生まれの著者が紡ぐ、京都の暮らしにまつわるエッセイ。古都の時代から脈々と受け継がれている習慣や歳時が、温かなエッセイと写真で綴られていて、本当に素敵。憧れるな~、京都の町屋暮らし。いくつかの風習は、時代とともに昔の様にはいかなくなっているようで。なんだか勿体ない。いつまでものこしてほしいですね。2012/06/27
ディアレオン
0
京都の歴史や史跡、文化、京言葉などの諸々に憧れを抱いている私ですが、これを読んでみると改めて京都の文化や風習というのはなんて面倒くさいものかと思ってしまう。そう思ってしまうのは、京都に限らず、古き良き日本の風習が消えつつある今に馴染んでしまっている自分がいるからだろう。憧れつつもなんだか寂しいものだ。面倒くさくてもいつまでも後世に残るように古き良き日本の風習を守っていきたい。2009/10/21