内容説明
新しい茶道の形を模索した著者の遺文集。
目次
第1章 茶家からの贈り物(僕の身の回り;季節を感じよう ほか)
第2章 エンプティの時間(茶道―肩の力を抜いて茶とつきあう;香道―心を澄ませて香を聞く ほか)
第3章 句に想う―一語一会の世界(五月雨をあつめて早し最上川(芭蕉)
水音のかすかにありて涼しさよ(汀子) ほか)
第4章 これがお勧め!(読んでほしい一押しの本;これをあげたいお勧めの味)
感想・レビュー
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唯誠
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茶道、香道、華道、書道、作陶、盆石、謡曲、俳句、煎茶、利酒、座禅から、今の時代を…「和の美」に対する考えや、「守破離」の心から捉えたもの。 今も、何ら変わらない。人気のあるものに飛びつき、理解もせずに流行りものに群がる。カタチだけで物事を判断し、その成り立ちや意味合いをも適当に解釈、知り得た情報をも都合よく解釈し、異を唱えると…批判し落としいれる…中身のない判断で人、ものを振り分ける社会、今も『エンプティの時間』な時を過ごしているのかも? 物事の本質を捉えようとしていた方の言葉は…説得力がありました。2018/05/17