出版社内容情報
「瑠璃観音」を彫る工程を約320点の写真と文でわかりやすく解説。また宗琳作の仏像4体の鑑賞と朋琳の作品や下図も掲載。第35回造本装幀コンクール展文部科学大臣賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kikuyo
16
仏像は鑑賞する度に「どうやって彫るのだろう」「何の木を使っているのかな」と思っていたので読んでみました。檜材を使って瑠璃観音を彫る工程が丁寧に解説されています。工程は木取り→荒彫り→小造りと進みます。慈悲の相や複雑で細かな香炉をもつ手や衣のやわらかな表現など見ていて楽しいです。芯が入っているとそこから放射状に割れが入ることがあるため芯を外して木取りをするそう古来、仏像は香木で造りなさいと経典に書かれており日本では檜が主流。2020/03/31
ミナコ@灯れ松明の火
14
仏像好きが高じて「彫りたい願望」を持つようになってしまい、読んでみた。仏像の形をしてはいても拝まれることがなければただの「作品」に過ぎない、とは思うけれど、一度くらいは自分の手で彫ってみたい。彫る大変さを身を持って思い知ったら、またひとつ仏像を見る心の目が増えるような気がする。2012/01/08
ハル
1
仏像彫刻を習いはじめて、いろいろ関連書籍をみてみましたが、松久先生の作品が飛び抜けて素晴らしいと思いました。 他にもたくはん本を書かれてるので、読んでみようと思います。2022/10/16
雨巫女
1
松久先生の仏像彫刻の衣装の模様等が、緻密で素晴らしい。2009/11/20