内容説明
雪の日も風の日も、いつも蒸気機関車を見つめている人がいた。蒸気機関車が疾走するあの頃のなつかしい風景。昭和四十年代後半の日本の風景のなかを疾走する漆黒の蒸気機関車たち。本書は鉄道写真家・南正時さん秘蔵のなつかしい写真と、愉しいエッセイでつづる好評「100選」シリーズ第七弾。
目次
宗谷本線C55(サロベツ原野をゆく;利尻富士を見て;雪の塩狩峠;軽快なライト・パシフィック;吹雪の駅での出会い)
名寄本線C55―霧の峠をめざして
名寄本線9600形重連―峠の重連
釧網本線C58(釧路湿原の混合列車;オホーツクの風を受けて)
石北本線D51(デゴイチ力闘!;初秋の峠に挑む)
根室本線C58―凍てつく根釧原野
日高本線C11―太平洋を車窓に見て
夕張線D51―炭鉱(ヤマ)の街で大活躍!
室蘭本線D51(夕日に吠える!;原野を疾走!)
湧網線9600形―牧草地帯を走る老練〔ほか〕