鎌倉草創―東国武士たちの革命戦争

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鎌倉草創―東国武士たちの革命戦争

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784651202013
  • NDC分類 210.42
  • Cコード C0021

出版社内容情報

●大河ドラマ「鎌倉殿の13人」中世軍事考証担当者が解き明かす、
これまで語られなかった武家政権成立史!

●さまざまなギモンが氷解! “腑に落ちる"鎌倉幕府成立史
「この年の十月七日、頼朝は伊豆・相模・武蔵と房総三国の武士たちを率いて、鎌倉に入った。石橋山での敗戦から二か月を経ずして、革命軍は南関東一円を実効支配下に置いたのである。かかる驚異的な勢力回復が、なぜ可能だったのだろうか。実は、この頼朝の驚異的な回復にこそ、鎌倉幕府成立のカギが隠されている。そのカギをさぐる上でもっとも大切なポイントは、武士たち――武を生業とする戦士階級――が結集してつくった軍事政権、という幕府の本質的な属性である。」(第一章「折れた革命」より)

歴史好きの方にとっても、戦国や幕末に比べると、深くは理解できていないであろう鎌倉幕府成立期。たとえば多くの方は以下のような疑問を抱いているのではないでしょうか。

・石橋山で惨敗した頼朝は、なぜ瞬く間に勢力を回復し、再び平氏打倒の軍を結集し、平氏打倒を実現できたのか?
・義経は天才と言われるが、具体的にどこがどのように天才だったのか?
・頼朝はなぜ、朝廷を打倒しなかったのか?
・幕府の実権を握った北条氏はなぜ、お飾りの将軍を担ぎつづけたのか?
・鎌倉幕府の成立は結局いつと考えればよいのか?

本書では、鎌倉幕府を、「武士たちがつくった軍事政権」との事実から読み説いていくことで、その本質に迫ります。またその過程でこうしたギモンも解消していきます。

●著者は戦国期の軍事と城の専門家。戦国史ファンにこそ読んで頂きたい武家政権成立の物語
著者は『戦国の軍隊』『東国武将たちの戦国史』『パーツから読み説く戦国期城郭論」など、中世の軍事と城郭に関する本を多数著しており、大河ドラマでは、2016年の『真田丸』では戦国軍事考証を、そして今年の『鎌倉殿の13人』では中世軍事考証を担当しています。

戦国時代と鎌倉時代は、同じ中世といはいえ400年もの隔たり、武士たちが甲冑を着て弓矢や刀剣で戦うのは共通していても、戦い方も軍事力の構成もまるで別物です。ではどこがどう違うのか? こういう点から、本書は戦国ファンの方にこそ読んでいただきたい1冊です。

●頼朝の挙兵から承久の乱までの40年を描く分析的通史
本書は、頼朝の挙兵から承久の乱までの通史の体裁になっています。また各章の末に、より理解が深まるコラムが1本入っています。

内容説明

石橋山で惨敗した頼朝はなぜ短期間で復活できたのか?大河ドラマ「鎌倉殿の13人」中世軍事考証担当者が武家政権の本質を解き明かす!

目次

第1章 折れた革命―以仁王の令旨と頼朝の挙兵
第2章 武家政権前夜―院政と武士の政治進出
第3章 叛乱から独立へ―東国軍事政権の樹立
第4章 内乱の中の戦略と戦術―“源平合戦”と頼朝・義経兄弟
第5章 頼朝の到達と蹉跌―奥州侵攻と征夷大将軍
第6章 さまよう鎌倉殿―頼朝の後継者たち
第7章 始まりの終わり―実朝の横死と承久の乱

著者等紹介

西股総生[ニシマタフサオ]
フリーライター。1961年北海道生まれ。学習院大学大学院史学専攻・博士前期課程修了。歴史・城郭関係の著書・論考・調査報告書や雑誌記事等多数。NHKの大河ドラマ『真田丸』で戦国軍事考証、『鎌倉殿の13人』で中世軍事考証を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

32
畠山重忠の乱は冤罪であるだけでなく、だまし討ちだったとする。「二俣川合戦場の地形が、あまりに待ち伏せに好適であるからだ」(166頁) 2023/04/08

YONDA

17
大河の予習として読みました。戦国には大いに興味がそそられますが、鎌倉は頼朝が1192作り、義経&弁慶コンビ…しか知らない。が、大河で三谷さん脚本なら見るしかない。ある程度知識を入れておけば更に楽しめるのではないかと思い、何か良い本がないかと探していたら、西股先生が鎌倉の本を出すと言うことでこの本に決定!鎌倉幕府の権力闘争がこんなにもグロいとは知らなかった。今は仲良い親子の義時と親父殿がどんな風に仲違いして行くのか楽しみになりました。おおよその流れを知ることができ、勉強になりました。2022/02/07

つわぶき

4
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の軍事考証を担当した西股総生が源頼朝の挙兵から承久の乱までの流れを軍事面と時代の下部構造(律令体制と荘園公領制)に重きを置いて解説した本。興味深いのは、源平の戦いは、武士が初めて直面する規模の戦いであったということだ。それは、多数の兵員の組織化、戦術及び兵站への配慮が求められたことを意味する(これの傾向が進化・発展したものが戦国時代の戦争様式とも言える。)。その視点に立てば、平家や木曽義仲の失敗、当時の武士から見て源義経がどう凄かったのか等が明確化する。この時代を軍事(続く)2022/05/05

zaku0087

3
鎌倉幕府を東国武士集団が起こした革命軍事政権、それがのちに自治国確立に至ったという見方が目新しかった。その鎌倉軍事政権が、自治国認可を条件に成り行きのまま平氏討伐、全国の武家を配下に置く。ただ、これは武家による国家統一ではなく、国家運営まで請け負ったわけではないという点が重要だろう。そして、国家の税収の基本が律令制法制にあり、武家の領地管理を合法的に確定させるため、朝廷の官位が必要という歴史的制約条件からまだ逃れていない。過渡的な政体であったようだ。著者の教科書では学べないロジックは相変わらず楽しい。2022/06/12

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